でも、貴女と居ると、心の底から『生きていたい』。
そう、思うようになっていた。それは止まらなくなっていた。
『安心』が欲しかった。貴方と共に生き、歩んでいける保障さえ、欲していた。
だが、私は義務を果たさねばならない使命だから。その思いはなかった事にしようと思っていたのに。
なのに、貴女は私の義務を必要ないと言った。
「せっちゃん。仕事、無理せんと断ったってええやん。」
嗚呼、それは駄目なのです。私の義務ですから。
「そんな、かとう(固く)考えんでも・・。人が持っとる義務は『生きる』ってことやよ?」
貴女の言葉はまるで蜜のように甘く、私を惑わせますが、・・・、私は人ではないのです。
「せっちゃんはせっちゃんや!うちの、大好きな、大切な・・・、せっちゃんやの!」
そう言って、抱きしめてくれる貴女が、私もとても大切で、愛しくて。
そして『白い』私に『安心』を下さった人なのです。
黒くなくても、私に安らぎと、愛情を与えて下さった。
だから私は、精一杯、自分の力の全てを使って、貴女を守り、愛することを誓いましょう。
これは義務でもなんでもなく、いうなれば『私の存在する意味』。
ねぇ、このちゃん?貴女は義務ばかりの私の周りに、『安心』と『存在理由』を与えて下さった。
『白い』私を優しく包み込んでくれた。そして私も、貴女を愛せることが、優しく包み込むことができる。
私にとってそれは、天にも昇る嬉しさで、貴女は私を、天使のようだと言ってくれましたが、私にとっての貴女こそ、まるで天使のようです。
そして、貴女の暖かい手が、私に触れる度、こう思います。
恥ずかしくて、今はまだ、決して声には出せないけれど、いつか、面と向かって、貴女に伝えたい言葉。
「ありがとう。・・・・・・、このちゃん。」
FIN
|