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257 名前: ◆GvbCrZA3mg [sage] 投稿日:2008/06/05(木) 20:04:31 ID:h+dY7lwe
さ、さき越された…。
という事で私なりの再会を書いてみました。
といっても書き直しどころか最初から書いたという感じでかなり短いですが。

注意
1単行本派の方はご注意願います。
2上記GJなSSとはなんの関係もございません。
3楓と明日菜が結構でてます。
それでもよいならどうぞ。

258 名前: ◆GvbCrZA3mg [sage] 投稿日:2008/06/05(木) 20:05:08 ID:h+dY7lwe
守れない
それだけでも私は死に掛けていた。
―――それだけ、貴女が重要で、大切で。

久々に貴女に会った時。
貴女が生きていてよかったと心底思った。
楓が助けていてくれた、それだけでも感謝の気持ちでいっぱいだった。

―――動けなかった。
感動と嬉しい気持ちと、もう悩まなくていいという開放感に。
その代わり、お嬢様が飛び込んできて、不覚にもお嬢様に押し倒されていて。

「おかえりなさい」
「ただいまや、せっちゃん」

これを言うのが精一杯。
そして自分の腕の中に帰ってきたものを、精一杯抱きしめる。

「あ、ん、なんや、ちょおくるし…」
「お嬢様…お嬢様、おじょうさま!!」

壊れかけた心。
壊れたまま直されなかった心は崩壊していく。

「今日のせっちゃんは甘えんぼさんやなぁ〜」

259 名前: ◆GvbCrZA3mg [sage] 投稿日:2008/06/05(木) 20:05:45 ID:h+dY7lwe
言われても仕方がないかもしれない。
吹き飛ばされた時、お嬢様を助け出すことが出来なかった。
それどころか行方知れず、何処へ居るのかすら、解らなかった。
―――悔やんでも悔やみきれずに、ずっと叫んでいた。

あぁ、お嬢様が居なくなるだけでこんなに弱いのか。
静かに気付いた弱さ。

宿に移動した後、お嬢様にありのままを話していく。

「……」

お嬢様は何も言わなかった。
多分同じなんだ、私と。

―――あの時、私…ウチが…お嬢様…せっちゃんを掴んでいれば…

後悔は後しか出来ない。
だからこそ―――その前に気づくことが大事で。
涙が、明日菜さんに会ってからの涙が、一気に溢れた気がした。

「っ…うぁぁぁぁーーーーっ…!!」

260 名前: ◆GvbCrZA3mg [sage] 投稿日:2008/06/05(木) 20:06:27 ID:h+dY7lwe
「…あの刹那さんも形無しね」

部屋に響く明日菜さんの声。
ほっといて下さいとも言えなくて、泣き続けて。

「刹那も女の子、ということでござる、にんにん♪」

「そうやよー、アスナが無神経なだけやー」
「うわ、何気に酷い事いってるわよ木乃香!!」

咳をしながら泣き止もうと努力する、が壊れた涙腺はなかなか止まってくれなくて。

「っ、う…ぐ…っ…」
「…せっちゃん…」

心配しているお嬢様。ただただ泣き続けるばかりの私。

「…拙者達は別の部屋でござる」
「…えっ、ちょっと長瀬さん…?!」

楓に連れられて部屋を出て行く明日菜さん。

―――楓なりの配慮なのだろう。

261 名前: ◆GvbCrZA3mg [sage] 投稿日:2008/06/05(木) 20:06:59 ID:h+dY7lwe
「せっちゃん、辛かったんやな?」

お嬢様の問いに、素直に頷く。
辛くなかったことはなかった。
明日菜さんに会ってからも、緩和されることはなかった。

「もうウチはここに居るよ?」
「…離れないでください、ずっと…」

お嬢様が居ない、行方も解らない、それどころか死んでいるかも知れない。
その不安が、昏い思いとなり、今、流れ出す。

「…うん、離れんよ」
「…っ…」

止まらない涙を受け止めてくれる、やはりお嬢様は強いお方だ。

―――私よりも、ずっと。

だけど、置いていかないで。
また壊れてしまうから。

―――後生だから傍に置いてください…。


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