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899 名前:ウチのいるばしょ[sage] 投稿日:2006/05/07(日) 22:04:38 ID:DSTBOnWR
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ウチは、ウチの意志で、ウチの居場所を、探しとる、アスナやなく、他の…
修学旅行以来、ウチとせっちゃんの仲は、朝倉さんによって公認となっとった。
勿論、ウチのおじーちゃんにも話が通ってて、一人部屋のせっちゃんの部屋に、ウチが引っ越す事に成った。
時刻は、夕方…、5時を過ぎた所。部活には部活担当先生に部活を休む事を告げて学校から真っ直ぐ帰って、荷物をまとめて…
「んー、料理が出来る人が居なくなっちゃうね」
「ええよー、ちゃんとウチが作ったるから」
一緒に帰ってきて、一緒に荷物をまとめてくれたアスナの心配を、すっきりと解決して、にこっと笑ってみせる。
ん、其れなら良いんだけど、とすんなり了承して呟くアスナに、まとめた荷物を持って「またな」と告げて
せっちゃんの、せっちゃんとウチの部屋に向う。
こんこん、とドアをノックして、中で待機しているであろうせっちゃんを呼ぶ。
「あ、はい、少々お待ち下さい」
ドアの向こうから、せっちゃんの声がする。
荷物を少しだけ横に置いて、待つ事数分、がちゃという音と共にドアが開いた。
「お待たせしました、お嬢様」
何時もの、制服姿ではないせっちゃんにちょっと赤くなってしもうて…。
「えっ…と、に、似合いませんか?」
ぱぱっと腕を上げるせっちゃんの服は、黒のバーカーにジーンズ姿。
傍から見たら男の子とも勘違いできるような気がする、そんな格好。
「え、いや似合い過ぎて見とれてただけえ?」
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900 名前:ウチのいるばしょ[sage] 投稿日:2006/05/07(日) 22:06:03 ID:DSTBOnWR
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「いや、見とれないでくださいよ」
そう言い、苦笑しながらも、ウチの荷物をひょいっと持って部屋に入っていって、ウチもせっちゃんについていく様に入る。
流石にアスナと居た部屋とは違って、一人部屋の為にちょっと狭く感じる。
多分殆どを収納に持ってかれてるだけで、同じぐらいの広さなんだろうと思う。
しかも、結構綺麗に使われている。
「へぇー、此処が今日からウチの部屋にもなるんな…」
きょろきょろと見回していると、せっちゃんは恥ずかしそうに頬を掻いて…。
「そうですね…、殆ど間取りは同じだとと思うので、支障は無いと思います、只…」
と一瞬、せっちゃんが言葉に詰まる何でだろうと首を傾げとれば
「只、ベットが一人分しかないのですよ、布団も、此処には置いていないようで…」
赤くなりながら、ウチにそう告げて、何か問題でもあるん?
「私は、お嬢様と一緒に寝る事は…えと、嫌ではないですけど、その、立場上問題が…」
「…此処では立場とか関係ないえ?」
ぎゅっ、と背中から抱き締めてみる、良く見れば、ウチとの数センチの身長差。
「で、ですが、私とお嬢様は従者と主君、いわば許されない立場であって…」
「許されなくったってええ、元々ウチもせっちゃんも同性やし、其れくらい解る
其れでもウチはせっちゃんのせっちゃんと一緒に居る事を選ぶ、せっちゃんと一緒じゃなきゃ、嫌やっ…」
自然と、ウチの腕に力が籠もってしまうのが解る、其れでも離したくない、せっちゃんの温度。
「……おじょう…さま……?」
困っているせっちゃんの声、困らしてしまっても、ウチはウチである限り、せっちゃんが好き。
ウチが狂ってしまっても、壊れてしまっても其れはせっちゃんが消えたりしてしまった時。
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901 名前:ウチのいるばしょ[sage] 投稿日:2006/05/07(日) 22:07:18 ID:DSTBOnWR
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其れくらいウチはせっちゃんに依存しているのが修学旅行のときに、よぉく解った。
「お嬢様…っ!!!」
身体を捻ってウチと向き合う状態になると、痛いくらいにせっちゃんはウチを抱き締めて…えっ?
「ちょっ…せっちゃ…」
「私もっ、私もお嬢様と居る事を、私の意志で、選びたいと思います…」
ウチの言葉を遮ってでも、せっちゃんは言葉を続ける。
「しかし私は従者、其れに同性、更には半分妖怪であるというハードルを…越えてまで私を…っ…
“私の事を好きでいてくれてありがとうございます”」
通じた、ウチの言葉が、せっちゃんに届いた。
「ほならな…ウチも一緒にベットに寝て、ええ?」
「私で宜しければ、お嬢様の意志のままに。」
ウチは、せっちゃんと言う居る場所を見つけて、ほっとした気がした。
「あ、この部屋にいるだけでも“このちゃん”って呼んでな?」
「え゛っ!?」
なんて、せっちゃんが赤くなって驚くのを、ちょっと愉しみながら…
ウチとせっちゃんは窓からの明かりが照明になる位まで、抱き締め続けてた。
「ち、ちょっと木乃香ーっ!!ご飯作りに来るんじゃなかったのーっ!?」
とアスナが乱入してくるのはまた別のお話…。
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