ノイズが聞こえる
ずっとノイズが聞こえていて離れてくれない
―――お嬢様何故私を見ないのですか。
見知らぬ人と会話しているのが気に食わない。
最近はネギ先生と話していることや明日菜さんと話していることさえ気に食わない。
ずっと見ていて欲しい、ずっと私だけに笑いかけて欲しい。
そんな感情が日に日に増していくのが解った。
ノイズが、耳から離れなくなっている
ずっと―――
先生にお嬢様が当てられるのも気に食わない。
お嬢様が他から賞賛を浴びるのも気に食わない。
全部が全部、気に食わない事だらけだ。
大分酷い顔になっていることだろう。
「せっちゃん、ちょっと怖い…」
「…そうですか?」
「ずーっと眉間に皺寄っとるよ?敵でもおるん?」
「いえ…そうではないのですが…」
お嬢様に心配掛けられるのも、助けを呼ばれることも、涙流すことも全て
私一人だけのもの、お嬢様は私の―――!
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「せっちゃん…?」
「…あ、ごめんなさい、何の話でした?」
「ちゃう…手、痛い…」
「…ぁ」
ずっとお嬢様の手を握っていたことに今更ながら気付く。
力を抜くとお嬢様は苦笑を浮かべていた。
「すみません…」
「ええよ、謝らんでも…痛かったけど嬉しかったし…な」
それでも私にそうやって微笑んでくれる。
だからこそ私はずっとこの笑顔を守りたいとずっと―――
「…せっちゃん」
「はい?」
「せっちゃんが何に悩んでるとか、よう解らんけど
ウチが力になれるなら相談してな?」
「……はい。」
どうやらお嬢様、相談ではなく浚ってしまいそうになります
―――それでも、いいですか?
あとがき有の元ファイル
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