携帯電話も良いですけど
固定電話も良いですよね?
私だけですか、お嬢様―――?
私の部屋の固定電話が変わった。
とはいえ、基本的に電話することも掛かってくることもない。
掛かってきたとしても龍宮の仕事関連の電話であり、私が取るという事は滅多にない
龍宮が出かけている際、私がたまに出るだけである。
お得意先の学園長からを装った電話も珍しくなくなってきた。
それ故に龍宮が「電話機を変える」と言い出して買ってきたのが―――
「こ、子機付き固定電話か…」
「楽で良いだろう、ちょっと試してみる、ちょっと待ってろ」
「…?何する気だ?」
其の侭出て行った龍宮を送ると子機側から内線電話が掛かってきた。
「はい、もしもし」
『あ、やっぱせっちゃん出たー』
電話主は龍宮ではなくお嬢様。―はは、なるほど、有効範囲の問題なんだな、龍宮。
「やっぱとはなんですか」
『あははー、ごめんな、龍宮さん横におるんやもん』
「…なるほど」
『あ、テスト終了やて、ごめんなせっちゃん』
「いえ、とんでもございません、こんな事に」
『ええんよー、じゃあまたなー』
そうして切れた。
全く、龍宮も何をしでかすと思ったら。
――普通に話しに来ればいいのに…ってばかばか、相手はお嬢様なんだし…
以降、時々龍宮が遊んで子機が消え、お嬢様が子機で親機側の刹那を遊ぶ
というのがたびたび起こったそうな――
あとがき有の元ファイル
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