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416 名前:浮気〜木乃香side〜[sage] 投稿日:2007/04/12(木) 04:18:50 ID:09cMWb2V
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>>412-415の木乃香side。
いつもと違う書き方を両視点でチャレンジ。
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人は変わるものなのかな。
ウチはそんなに変わってないような気がする。
でも、あなたは・・・・。
*
修学旅行が終わってから、あなたはウチが傍にいるのを許してくれるようになった。
ちょっとしつこいかなって思って離れてみれば、あなたがウチの傍にきてくれる。
そんな日々はどこかくすぐったくて・・・・とても幸せだった。
でもあなたは変わっていく。
昔ウチから離れていった時、修学旅行で仲直りした時。
・・・・そして、最近のあなた。
傍にいるのはウチなのに、あなたは遠くを見ていて。
どうしてウチを見てくれなくなったの?
ウチはこんなにもあなたを見ているのに。
もっとウチも見て欲しい。
・・・・わざと空けたこの距離に、あなたは気付いてはくれない。
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417 名前:浮気〜木乃香side〜[sage] 投稿日:2007/04/12(木) 04:21:56 ID:09cMWb2V
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「・・・・どうかなさいましたか?」
どうもしない。
久しぶりに二人っきりになれた、それだけ。
それだけなんだけど、ウチは嬉しくて・・・・でもあなたは他人行儀。
――最近見てくれないね。
耐え切れずに漏れた不満。
あなたは少し驚いた顔、でもすぐにいつもの冷静な顔に戻った。
――アスナやネギ君ばっか。
一度漏れだした不満は、なかなか止まらない。
「興味があるんです」
珍しく出た、あなたの本音。
でもそれは望んでいた答えじゃない。
――ウチには興味ないん?
「そんなことはありません」
――嘘。
ウチはあなたに抱き付いた。
少し空けていた距離を助走につかって、後ろから勢いよく。
また驚いたような、あなたの横顔。
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418 名前:浮気〜木乃香side〜[sage] 投稿日:2007/04/12(木) 04:22:46 ID:09cMWb2V
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「嘘なんか、ついていません」
絞り出すようなあなたの声が聞こえた。
でもウチと目を合わせようとしない。
・・・・だけど。
あなたは鼓動は早くて、身体は熱くて。
どこまでも素直で、どこまでも頑固で。
そんなあなたに疼く、意地悪心。
――・・・・ウチの事は知りたくないん?
抱き締める手にちょっと力を込めて。
それに少し震えて答えるあなたは、もうウチから逃げられない。
「私は、貴女をずっと見てきましたから」
見てきたから・・・・なんなのだろう。
あなたはきっと、"知っている"と錯覚しているだけ。
自分からも目を逸らして逃げようとするなら、ウチは・・・・。
――・・・・今日のせっちゃんは、嘘つき。
無理やり向かせてみせる、ウチの方に。
そして、あなた自身に。
――せっちゃんの知らない事・・・・ウチずっと隠してるのに。
あなたになら見せてもいい。
その意味が込められた言の葉。
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419 名前:浮気〜木乃香side〜[sage] 投稿日:2007/04/12(木) 04:23:31 ID:09cMWb2V
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――知りたく・・・・ないの?
あなたは答えるように振り向いた。
抱き締めているから完全には振り向けないけど、あなたの興味はやっとこっちに向けられた。
向けられたそれはとても本能的で、溶かされそうな感じがする。
――やっと、見てくれた。
ちょっと照れくさくて、あなたから離れる。
差し伸べられる手・・・・だけど、避けて距離をとった。
もしその手を避けなければ、逆にウチがあなたに溶かされると思ったから。
――秘密やから・・・・隠すんやえ?
まっすぐにウチを見つめるあなたの瞳は、間違いなくウチを求めていて。
ウチが何を隠しているか、感付いていたみたい。
そして・・・・それを知りたくてたまらないって、その瞳が告げてる。
自然と笑顔になるウチは、何を考えているんだろう?
部屋の奥へと踏み出してみれば、あなたも付いてきた。
・・・・気付いてる?
今ここで、またあなたが変わった事に。
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420 名前:浮気〜木乃香side〜[sage] 投稿日:2007/04/12(木) 04:24:38 ID:09cMWb2V
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ウチは気付いた、あなたが変わる理由を。
あなたが変わるときは、決まってウチが傍にいるときやよね。
昔も今も、思い出してみればそうやった。
だったら・・・・ウチは、あなたをもっと変えようと思う。
ウチだけのあなたになるように。
FIN
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