何気なく私が夕食までの時間を楽しんでいると,龍宮が珍しいものを片手に帰ってきた。
同じ中学生とは思えない龍宮だったが,今日が珍しく女性誌(俗にいうティーンズ誌?)を携えていた。
「何を持っているんだ?」
私は龍宮の珍しい行動に興味をひかれ尋ねてみると,龍宮はため息をつきながら私の質問に答えた。
「‥‥いや,楓がな,なんでも面白いページがあるからと‥‥。」
口をもごもごとさせ,龍宮ははっきりとしない態度だった。そんな態度をとるのも龍宮には珍しい様子だった。
「ふ‥‥ん。そうか。」
私は軽く受け流し,その会話を閉じた。
けれど龍宮を一人にすると,そっと付箋の張ってあるページを開き,一喜一憂している。
その様子を見るとどうも気になって仕方がなかった。
しばらくして龍宮は風呂に入ると言い残し,部屋を出ていった。
私はこの機会を好都合と判断し,机の上にある龍宮の雑誌をつかみ付箋のページを開いた。
「‥‥受け攻め度チェック?」
私は意味が分からず,真面目にそのページの説明文から読んでしまった。
氏名と生年月日,血液型から判定するらしい。
「‥‥なっ‥‥何見て一喜一憂してたんだ?‥‥あいつ‥‥。」
私は試しに,奴の名でそのチェックを行ってみた。
「‥‥‥鬼畜攻め‥‥。」
