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322 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2008/06/23(月) 23:43:38 ID:AJQYA4rO

 一時間目の退屈な授業中、ふと刹那さんのほうへ視線をおくると、小さいその後姿は何やら落ち着きのない様子だった。
不自然なくらい何度も座りなおし、上半身を前後左右ゆらゆらさせている。
それはもう、明らかに何かを我慢しているような──。
暇つぶしにぴったりな標的を見つけ、私神楽坂明日菜はこっそりほくそ笑んだ。

いらなくなったプリントの裏にそのことを書き、先生が黒板に向かっているとき右に押しやった。
刹那さんを誰よりも知る木乃香なら、今刹那さんがどういう状況に陥ってるのか分かると思ったからだ。
だが、手紙を読むそぶりを見せない木乃香。
その瞳は黒板ではなく刹那さんを見つめており、異変にとっくに気づいていたようで、左手を口に当てたままプルプル震えていた。
こちらも何かを我慢……笑いで噴出しそうになるのを我慢しているようだ。

木乃香の左肩をトントンと肩をたたき、目が合ったところで再びプリントを押しやる。

『せつなさん見てると超おもしろいんだけど。トイレかな?』

お互いニンマリ微笑むと、先生の目を盗みながら交互にシャープペンを走らせた。

『あれはおしっこ我慢してる動きちゃうと思うけど』
『えー?ぜったいトイレだって。しかもおっきいほう』

木乃香の噴出し笑いが聞こえた。

『ほな、せっちゃんの顔赤い?青い?』

木乃香の指示により刹那さんの顔色を見ようとしたが、ちょうどノートに視線を落としているところで、横髪が垂れ下がり隠れてしまっていた。
とういことで無理やり振り向かせることにした。消しゴムをちぎって定規で狙いを定めて・・・・・・刹那さんの頭へ一直線!
パシィッと見事にキャッチした刹那さん。
そのまま私へ視線を移し「甘い」と言いたげにフッと笑い、中指で弾くようにケシゴムを打ち返してきた。
直撃した眉間をさすりながらシャープペンを走らせる。
プリントを木乃香へ渡した後もう一度刹那さんを見て、急いでプリントを奪い返した。

『イヤミなくらい美白』
『↑笑 あれ頬ずりしたくな』
『間違えた、首まで真っ赤。このかなんかした?』
『目が合ったから投げキッスしただけや』
『だけって(笑)』

相変わらずのラブラブっぷりに呆れていると、教室の空気が少し変わっていることに気がついた。
可哀想に、せつなさんは顔色が赤いことを先生に指摘され、クラスの注目の的になっていた。
「保険委員、保健室に連れていってやれ」
「はい、うちが行きます」
刹那さんの保健室同伴は木乃香。
これは3Aの常識になりつつあり、保険委員の亜子ちゃんも空気を読んで名乗り出なかった。
結局刹那さんが何を我慢していたのか答えは出なかったんだけれど、たぶん次に会うときはすがすがしい微笑みを見せてくれることだろう。

『なぁ、なんでせっちゃんあんなに可愛いと思う?』

プリントに残された木乃香のメッセージ。
『知るか』
と書き込み、小さくお幸せにと付け足しておいた。

 
330 名前:名無しさん@秘密の花園[] 投稿日:2008/06/28(土) 00:11:23 ID:8OcxHM+j
保守がてら…保守?


隣りに居るあなたは笑った。
驚いて、でもゆっくり聞いてみた。

「どうしたん?」
「知りたいですか?」
「もちろん」

そしたら、またあなたは笑った。
でも急に真顔になって…

「こんなにもお嬢様が好きなんだなって思って」

言った後に頬を染めるあなたが可愛くて

「ウチもめっちゃ大好きや、おおきにな」

って言ってやったら、あなたは耳まで赤くなった。
今度は、ウチが笑った。
照れて先を歩き出したあなた。
でも、立ち止まって、でも顔をこっちに向けないで手を伸ばしてくる。
嬉しくて嬉しくて、ウチはその手を掴んだ。

大好きなあなたの手はとても温かった。

 
430 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2008/08/26(火) 12:52:28 ID:RQ3vAx9O
「んだんだ、ちげえねぇ。一枚絵なんかよりはるかによか!あのあとの初々しいリアクションとか特に!」
「あの……///お嬢様、そろそろ帰りましょうか」
「嫌だ。おいら帰らねえ。ここで思い出を語り合うだ。刹どん恥ずかしいなら先帰ってよかど」
「せつど……そのまがい方言なんとかなりませんか。他人みたいで調子が狂うのですが」
「やっぱせつどんもそう思うか?」
「はい、一瞬誰かと思いました。やはりお嬢様は京弁でないと」
「……フッ。誰かさんは、いつまでたっても他人行儀で京弁使おうとせんよな」
「……っ」
「驚いたときも京弁出なくなったし。゛お嬢様何をー!?゛って、なんやの。゛このちゃん何しはんのー!゛が出てくるのを期待しとったのに。あの後に及んでお嬢様やて?他人行儀はどっちやっちゅーねん!」
「いや、えと、お嬢様は癖で……」
「むー。そんなら、修学旅行の゛うちかてこのちゃんと゛って台詞は聞き間違いだったんや!幻だったんや!うちのせっちゃんはどこやー!!」
「お、お嬢様落ち着いてぇ」
「刹どんは黙っとき!せっちゃんどこー!?」
「こっ、この、こここのっ、このっこここ」
「刹どんニワトリ科だったんやね。だからいっつも早起きなんや。
皆見てみ、うちの着信履歴。わかる?6時ジャストの着信全部せっちゃんの名前やろ?これは俗に言うモーニングコールや」
「お嬢様!誰にも言わない約束っ」
「゛アスナさんを起こした後、二度寝して遅刻しないように゛やて。そんで゛本当に起きたか最終確認゛つって、毎朝寝てるところにのこのこ来るんやで。好きな人に寝起きの顔見られる気持ちわかる?
一緒にゆっくり行きましょうって言えばええのにな。まわりくどいな。もうさ、愛されてるとしか思えへ――」
「こ、このちゃんなんて、もう知らん!先帰らせていただきます!」
「あ♪せっちゃん待ってーあれ言って帰らなあかんよ」
「こんなスレどうなってもいいです!」
「命にかえてでも私たちのスレをお守りいたしますって恥ずかしいこと叫びながら飛び出したの誰だっけ」
「…………刹どん」


ってなわけで保守。


 
453 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2008/09/06(土) 01:28:15 ID:4KneNQkZ
「せっちゃんカキ氷、イチゴ味とメロン味どっちがええ?」
「お嬢様はどちらがいいですか?」
「うーん、イチゴかなぁ」
「それでしたら、私はメロン味のほう頂きますね」

シャクシャク
 シャクシャク

「なぁ、せっちゃん。ベロみて?赤なってる?べー」
「ふふっ、赤くなってますよ」
「せっちゃんは?せっちゃんのベロみせてぇなぁ」
「えっと・・・ろうれすか?おじょーさま」
「あは、緑色やぁ〜!」

シャクシャク
 シャクシャク

「せっちゃん・・・赤と緑重ねたらどんな色なるんかなぁ?」
「えっ!?(それはつまり舌と舌ってこと!?)」
「なぁ・・・せっちゃん・・・えぇ?」
「はい・・・って違う、ダメですよ!」
「だって・・・やってみたいやもん・・・なぁ、あかん?」
「お嬢様っ!(ヤってみたい・・・ヤってみたいって・・・!!!)」


「スキありー!せっちゃんのカキ氷ちょっともらうな〜、イチゴ味とメロン味混ぜたらどないなるんやろ」
「へ?」
「わぁ、ちょっと青色なった!ほらせっちゃん青い!どんな味なんやろ〜いっただきまーす!」
「・・・重ねるってそういうことだったんですね」



耳年増で勘違いしちゃうせっちゃんもいいな、と思った小ネタでしたw

454 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2008/09/06(土) 03:38:20 ID:+HVHVUdB
オチが読めてしまった



シャクシャク
 シャクシャクシャクシャクシャクシャクシャク 

「せっちゃん、そないあせらんでも……もう取らへんから」
「いえ、暑かったので///」
「おかしいな? かき氷食べたら涼しくなるはずなのに」
「そ、そうですね」

シャク…シャク…
 シャクシャクシャク 

「なぁ……青と緑重ねたらどんな色になるんかな?」
「え? (こ、この潤んだ瞳はまさか……)」
「さっき、そういうことだったんですかって言ってたやん」
「き、聞こえてましたか?///」
「こんな近くにおったら独り言も筒抜けなんよ」
「うぅ……」
「せっちゃんも、、やりたいんやろ?」
「……(コク」
「ふふっ正直でよろしい」
「お、お嬢様……本当によろしいんですか?」
「好きなだけ、ええよ」



──5分後。刹那の舌は見事に青く染まっていた。

「お嬢様、もう……限界です」
「噂のポーションてこんな味かもな」
「なんとも言いがたい味ですね」
「無理に食べなくてええよ。溶けたやつコップに移して夕映に届けにいこう」

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