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571 名前:567[sage] 投稿日:2006/03/07(火) 19:48:21 ID:ONpBb1cN
ざわめく教室へ入るとせっちゃんは龍宮さんと話していた。
「おはよう、せっちゃん」
「おはようございます。お嬢様」
うちは笑顔で声を掛けたけど、せっちゃんはうちに顔を向けてくれへん。
「あんな、今日・・・」
「今、龍宮と仕事の話をしているので」
感情を持たない冷たい声。龍宮さんはうちに申し訳なさそうな顔を向けた。
「あぁ、ごめんな、せっちゃん」
居心地の悪さにうちはその場を後にした。



この所、せっちゃんはうちと距離を置いている。最初は気にも留めない些細な変化やった。
今まではうちとアスナとせっちゃんと常に3人一緒やった。
時にはのどかやゆえ、ハルナもいたけど、3人のうち誰かが欠けることはなかった。
何日か前からせっちゃんはうちらから離れて龍宮さんや茶々丸さん、日によって一緒にいる相手は違うけれど、うちらと一緒に行動はしなくなった。
うちに覚えはあらへんし、アスナと何かあったんかと思うてた。でも、せっちゃんはうちがいなければアスナとは喋った。
『うちがなんかしてしもうたんやろか』
アスナに相談してみたけれど、気にし過ぎだと言われた。
『ほんまに気にしすぎなんやろか・・・』

572 名前:2[sage] 投稿日:2006/03/07(火) 19:49:11 ID:ONpBb1cN
放課後、せっちゃんは早々に教室を出て行った。うちは後姿を見送ることしかできんかった。
「近衛さん」
「龍宮さん!?ど・・・どないしたん?」
意外な相手から声を掛けられ、うちは少し驚いた。
「はい。」
そっと手渡されたのは部屋の鍵やった。
「えっ・・・!?」
「・・・大丈夫」
うちの目線に腰を落としてニッコリと微笑んだ。龍宮さんが立ち去った後、うちはもう1度鍵を見つめた。
『・・・せっちゃん』
うちは鍵を握り締め、寮へと向かった。

龍宮さんとせっちゃんの部屋の前でうちは立ち止まり、ドアを見つめた。
1つ大きく深呼吸をして鍵を差し込む。せっちゃんはまだ帰ってきとらん。
「お邪魔するえ」
ガランとした誰もいない部屋の中へうちは脚を踏み入れる。
引き寄せられるように真っ白なシーツが掛かるベッドへと腰を下ろした。
「せっちゃんの匂いや・・・」
懐かしい香りに胸が締め付けられた。
「せっちゃん・・・」
うちは浅い眠りの中へ引きずり込まれていった。

573 名前:3[sage] 投稿日:2006/03/07(火) 19:50:20 ID:ONpBb1cN
「せっちゃん・・・どこ行くん?・・・うちを置いてかんで!!」
せっちゃんの後姿が段々とうちから離れて行く。どんなに叫んでもせっちゃんは振り向かない。
追いかけようともがいても、うちの身体は前に進まない。二人の距離は広がるばかりやった。
「せっちゃんっ!!」



「せっちゃん!!」
悪夢にうなされ、うちは飛び起きた。
目の前には目を丸くしてうちを見るせっちゃんがおった。
「こ・・・のちゃん?」
何日ぶりかに2人の視線が交わった。うちは思わず抱きついて、腕をキツク背中へ回した。
涙がポロポロ零れて、せっちゃんの制服を濡らした。
「せ・・・っちゃ・・・・・・うちの・・・こと・・・きら・・・にな・・・た?」
しゃくり上げながら問いかける。
「ち・・・違います!」
せっちゃんはそう言うのと同時に、うちの身体を引き剥がした。
うちの両肩に手をあて、哀しそうな目でうちのことを見ている。
「私は・・・お嬢様のことが・・・好きです」
せっちゃんはうな垂れて言った。うちはまだ涙が止まらない瞳でせっちゃんを見つめる。
「お嬢様と一緒にいると・・・私は・・・壊れてしまいそうで・・・。
自分の感情が抑えられなくなって・・・お嬢様を壊してしまいそうで・・・」
俯いて見えなかったけれど、涙が2〜3粒二人の間に落ちた。
「・・・壊れてもええんよ。うちがせっちゃん受け止めたるえ」
うちの言葉にせっちゃんは顔を上げた。ゆっくりと涙が頬を伝った。
「このちゃん!」

574 名前:4[sage] 投稿日:2006/03/07(火) 19:50:54 ID:ONpBb1cN
今度はせっちゃんがうちを強く抱き締め、ベッドへと雪崩れ込んだ。
ぶつけたようなキスを交わし、うちは身体から力が抜けるのを感じた。
それから後のことはあまり覚えとらん。
朝、目が覚めると隣で小さな寝息を立てるせっちゃんがおった。
二人とも服を着ていないのに気付き、うちは慌ててベッドの中へと潜り込んだ。
「せっちゃん。愛しとるえ。」
うちはそっと口付けをした。


〜END〜


575 名前:おまけ[sage] 投稿日:2006/03/07(火) 19:51:51 ID:ONpBb1cN
龍宮「今日はココで寝かして貰うよ」
アスナ「龍宮さん なかなか粋なことするじゃない!」
龍宮「まぁな」
ネギ「あれ?2人とも随分楽しそうですね。何かいいことあったんですか?」
アスナ&龍宮「お子様は知らなくてもいい(のよ)(コトだ)」

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