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「せっちゃん、この辺のプリントはどうするん?」
「そうですね…… もう必要ないでしょうから捨てていただいていいですか?」
「りょーかいや!」
現在、私はお嬢様に手伝っていただいて部屋の大掃除をしている。
本来なら主であるお嬢様にこのようなことを手伝ってもらう事などあってはならないのだが……
お昼をご一緒した際に大掃除がまだだと私が口を滑らせたのがいけなかった。
数刻前、私がお嬢様達の部屋でお昼を頂いている時の事。
お嬢様が何気なく発した言葉から始まった。
「そういえば、せっちゃんは大掃除終わっとるん?」
「あ、いえ、今年はまだ…… 仕事が立て続けに入ってしまったもので…… ですから、今日の午後にでもやろうかと思っています」
「そうなん? なら、ウチが手伝ったげるえ」
満面の笑みでお嬢様が手伝いを申し出てくれた。
しかし、お嬢様のお手を煩わせるわけにはいかない。
「え、いえ、そんなつもりじゃ…… 大掃除ぐらい私一人でも大丈夫ですから」
「むぅ…… それでもウチは手伝うえ。 せっちゃんいつも頑張りすぎなんやから少しは楽せな」
「このかが手伝うなら私も手伝おっかな」
お嬢様の手伝いを断るのに失敗。 続けて明日菜さんまで……
しかし、そこへネギ先生が声を掛けた。
「明日菜さん、午後は宿題やるんじゃなかったんですか?」
「そうやえ。 アスナ今日の午後はネギ君に勉強見て貰う言うてたやん。 ちゃんと勉強せなアカンよ?」
「うぅ…… 分かったわよ。 ごめんね、刹那さん手伝えなくなっちゃった」
「いえ、お気持ちだけで嬉しいですよ。 それに本来なら一人でやる予定でしたし」
