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26 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/01/17(水) 18:20:30 ID:QMOhmvnh
ある、とても寒い日。

「えへへ、せっちゃん温かいなぁ」
「そ、そうですか…それは良かったです」
「もー、他人行儀はいややえ?」
「あ、スミマセン…」
龍宮が気をきかせて、お嬢様と二人きりにさせてくれた。
二人で一つの布団に潜り込んでお喋り。
隣に居るお嬢様の温もりがパジャマ越しに伝わってきて、ドキドキしてしまう。

「なぁ、せっちゃん。お願いがあんねんけど、ええ?」
「はい、何ですか?」
「んと…あんな、手つなぎたい…」
「えっ!あ、はい、どうぞ」
言い終えると同時にぎゅっと手が握られた。
私の豆だらけの手と違って、柔らかくて温かい、優しい手。
昔も今も変わらずにある温もりだ。

27 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/01/17(水) 18:54:30 ID:I2krEFbu
「…せっちゃん、手冷たくなっとるえ?」
「え、あ、す、すみません!」
お嬢様に冷たい思いをさせてはと、手を離そうとしたらもっと強く握られた。
「…あの…お嬢様…?」
「せっちゃん」
「はい」

ちゅっと頬に唇が触れた。

「!!お、おじょっ…!」
「えへへ…お誕生日おめでとうな、せっちゃん」
「あ…」
そういえば…今日だったっけ…。
ぽりぽりと頬を掻いていると、お嬢様はぷくーと膨れて「せっちゃん、無関心すぎやわ」と怒っていた。

「あぁあ…あの、ありがとうございます」
「ふふっ、うん、おめでとうせっちゃん」
今度は私から手を握る。ぎゅっと。
お嬢様はちょっとだけ頬を染めて、にっこりと微笑んでくれた。
それだけで、私にとっては最高のプレゼント。

「あんな、せっちゃん」
「はい」
「生まれてきてくれて、ありがとうな」


 ―end―

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