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949 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/05/25(金) 22:11:37 ID:0o67qL61
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よく晴れた日曜日。
突然ですが、私桜咲刹那は今日お嬢様と遊園地に来ています。
先日お嬢様が遊園地のチケットをわざわざ私の為に取って下さったようで。
と言う訳で意気揚々と私とお嬢様は遊園地を訪れました。
お嬢様が言うには、遊園地と言えば綿アメ!らしいので、早速綿アメを購入し二人で食べる事に。
「せっちゃん、ほっぺに綿アメ付いとるで」
「えっ?本当ですか?」
刹那が口の周りを触ろうとすると、木乃香は顔近づけてきて刹那の頬を舐める。
「お、お嬢様!!??」
刹那は顔を真っ赤にしてその場から飛びのく、それを見ていたずらっぽい笑みで木乃香は言う。
お嬢様はいたずらな笑みを浮かべて口を開きました
「甘いわぁ♪あっ!まだこっちにも……」
「じじじじじじじ自分でとととと取りままますうう!!!!!!!!!!!!!!!!」
そう言って刹那は頬に触れたが綿アメなど、どこにも付いていなかった。
「あれ?おかしいな……」
「最初から綿アメ付いてないんよ?」
「えっ?」
「甘いんはせっちゃんのほっぺたや♪」
してやられた……真っ赤な顔の刹那は一人思う。
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950 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/05/25(金) 22:13:03 ID:0o67qL61
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そんなこんなで遊園地で非常に楽しい時間を過ごす二人。
しかし夕暮れになり、そろそろ帰らねばならない時間になっていた。
木乃香はむっとした顔で夕闇迫る遊園地を歩いている。
「つまらんわ〜せっかくのデートやのに……」
「デ、デートかどうかはさておき『デートやん』もう『デートやん』そろそろ『デートやん』帰らないと『デートやん』……」
「デートやん『それは』デートやん『いや、だから』デートやん『ですから』デートやん『お嬢様……』デートやん」
「んん!さてお嬢様最後に行きたい所はありますか?」
刹那は少し強引な咳払いで木乃香の暴走を止める。
壊れたスピーカー状態から抜け出した木乃香は、あるアトラクションを指差した。
「あれ!お化け屋敷行こうせっちゃん?」
「ええいいですよ(お化け屋敷か……)」
年中本物を見ている刹那からすれば、馬鹿らしい物だが木乃香の願いである。
(そう言えば最近のお化け屋敷は凄いらしいな)
それに最近の手の込んだお化け屋敷には多少の興味もあった。
「じゃあ行きましょう」
「うん行こ行こ。デートの締めくくりや」
「ですから『デート!』はいぃ〜……」
半分泣きながら刹那は木乃香に手を引かれて、お化け屋敷へと入って行った。
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951 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/05/25(金) 22:13:59 ID:0o67qL61
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「ひゃぁ〜ん!怖いよぉ〜せっちゃぁん……」
「大丈夫ですよ。全部作り物と役者さんですから」
「でもぉ…でもぉ〜……ふぇ〜ん!」
完全に腰が引けた木乃香は刹那の腕にしがみついた状態で暗いお化け屋敷を進んでいた。
「うう〜…怖いよぉ……堪忍してぇなぁ…怖いぃ……」
「大丈夫ですよ?私が付いていますから(それにしても最近のお化け屋敷はよく出来てる。本物みたいだ)」
「うう〜ひゃっ!」
「お嬢様って!うわっ!」
突如木乃香が何かに足を引っ掛けて転んでしまった、そして木乃香に腕を掴まれていた刹那も巻き添えを食ってしまう。
「痛いぃ〜ひぇ〜ん……堪忍なぁせっちゃん〜」
「私は大丈……ぶっ!!」
「ん?……あっ///」
転んだ二人、その体勢は刹那が上に乗り、木乃香が下になっていた。
そして二人の顔は触れそうなほど近く、暗闇の中でもはっきりと相手に唇が見える。
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952 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/05/25(金) 22:14:57 ID:0o67qL61
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「せっちゃん……うち変な気分や」
「どんな気分ですか?」
「キスしたい…せっちゃんとキス……」
「私でよろしいのですか?」
「……うん」
「ではこのちゃん……失礼します」
そして二人は唇を重ね合わせた、愛を確かめ合う為に。
純粋に唇と唇を触れ合わせるだけのキス、今の二人にはそれが精一杯。
その数分後、二人はお化け屋敷の出口に辿り着いた。
「怖かったわぁ〜でも入ってよかった」
「何故ですか?」
「女の子の口から言わせる気?」
「私も一応女なんですけど……」
少しむくれた様子の刹那を見ると、木乃香は細い指先で刹那の唇に一瞬触れた。
「キスやキ・ス」
「えっ!あの……嫌でした?」
「ううん……うちせっちゃんの事大好きやもん。ほんまうれしかったで」
「と、とにかく出ましょうか」
「せやな」
そう言って二人はお化け屋敷の出口を開く。
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953 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/05/25(金) 22:15:50 ID:0o67qL61
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扉を開くと目の前にはすっかり暗くなった遊園地がある……はずだった。
しかし刹那と木乃香の目の前に広がっていたのは、不気味な墓場であった。
「なぁせっちゃん、ここどこ?」
「おかしいですね。お化け屋敷はさっきの所で終わっているはずなのに……」
「じゃあここって」
木乃香がそう言いかけた瞬間、二人の目の前を異形の者達が元気に走って行った。
暫し硬直する二人、やがて異形の姿の者達は玉入れ、玉転がし、騎馬戦をやりだした。
絞り出すような声で木乃香は言いかけた言葉を口にした。
「ここって……これって本物?」
「みたい……ですね」
目の前では、なおも元気に遊んでいる異形の者達の姿。
木乃香は硬直し、刹那は現在の一体どういう状況なのかを考えていた。
数分間、刹那は自身が持ち合わせている知識と経験をフル導入して状況を分析する。
そして刹那は遂に一つの結論に達した。
「お嬢様!これが世にも有名な『夜は墓場で運動会♪』ですよ!」
刹那の結論に木乃香は呆れ果てていた。
そして木乃香は思う、今日中に家に帰るのだろうか?と。
終わり
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