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649 名前:名無しさん@秘密の花園[] 投稿日:2007/07/09(月) 23:48:25 ID:gn2IEHKa
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みんなが寝静まった頃、もぞもぞと動き出す者が多数。
そんな中、蚊帳の外である二人、すぅすぅと気持ちよさそうに寝息を立てる一人の少女。
その少女を少しいじけたような、そんな表情で見つめる隣りの彼女。
「………」
どうやら自分との我慢比べに負けたらしい。
隣りの眠り姫、刹那の頬を突っつき始める彼女こと木乃香。
「…ん」
「せっちゃん…」
周りに聞こえないよう小声で話し掛ける木乃香。
しかし、それは刹那の意識を覚醒させるには不十分のもので。
よって、その眠り姫は起きる気配は全くもってゼロである。
その様子ににこやかに微笑む彼女。
と…その背後に黒いオーラが見えるのは気のせいだろうか。
さっきより強くほっぺをつつく木乃香。
「…ふみゅ…ん…」
「せっちゃん…起きた?」
「この、ちゃん…」
「ふふ…やっと起き、た…」
と思ったのだがそれは勘違いだということに気付く。
だって、彼女の目は閉じられたまま。
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650 名前:名無しさん@秘密の花園[] 投稿日:2007/07/09(月) 23:49:26 ID:gn2IEHKa
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「…にゃはは……この、ちゃん……」
「………」
今度は拳をギュッと握って明らかに怒りを露わにする木乃香。
こうなったら最終手段を使うしかない。
そこで彼女の繰り出した技とは…
「うりゃっ…」
「…っふぇ!?あははは…くくっ…ひゃうっ…こ、このちゃ」
「やっと起きたな、せっちゃん♪」
「………」
刹那は何が起こったのかわからないようで。
状況把握のためか、その目はさっきからキョロキョロと忙しなく動き回っている。
「せっちゃん、すぐ寝てまうんやもん…」
「…あぅ、しゅいましぇん……」
「っくく…」
まだ寝ぼけている彼女が面白くて、つい口元が緩んでしまう。
「ぁの…しょれで?…」
「ぁ、そやった。あんな、せっちゃん。隣り行ってもえぇ?」
「……………ふぇ?」
「ふぇって何なんよ」
「や…ぁのですね……へ?」
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651 名前:名無しさん@秘密の花園[] 投稿日:2007/07/09(月) 23:50:13 ID:gn2IEHKa
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だんだん覚醒してきて、この木乃香の発言にはきちんと反応できた。
「せっちゃんと一緒の布団で寝たいんよ…」
「………」
少しばかり考える時間が必要なようだ。
しばらく少し寝癖の立った彼女を見つめる。
前髪がちょこんと上に立ってて、いつもサラサラの黒髪がなんだか新鮮に思えた。
「…アカン?」
彼女の声は、小さく囁かれ刹那の耳にはなんとも優しく、甘く…
「ぇ…その、いぃ…です、けどっでも――」
「ほんまっ!?ほな、お邪魔しまぁ〜す♪」
「ぁ、はい〜…って!?うぁ…っ――」
「えへへ〜せっちゃんと同じ布団で寝るんえらい久しぶりやわぁ〜」
嬉しそうに刹那の布団に潜り込む木乃香。
そんな木乃香にしどろもどろな刹那。
「……えぃっ♪」
「ひゃうっ!?」
ぷにっとそんな効果音が相応しいだろう。
何を思ったのか、刹那の脇腹を人差し指でひと突きする木乃香。
それに反応しないはずがない刹那は、周りに聞こえるのではないだろうかというぐらいの…
というか聞こえただろう音量で奇声を発してしまった。
「せっちゃん、しぃ〜」
「ぁぅ…ごめんなさい…って、このちゃんのせいやないかっ!!」
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