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652 名前:名無しさん@秘密の花園[] 投稿日:2007/07/09(月) 23:51:21 ID:gn2IEHKa
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ついに出てしまった刹那の突っ込み。
やはり、木乃香のボケには耐えられなかったようで…
ついに限界を超えた日が来てしまった。
「あははぁ〜バレた?」
「バレるもなに、も…っ――と、ぁ…す、すいませんっ」
「別に気にせんとぉ♪」
「で、でもぉ…ほんとに、すいませ…ぁうっ」
「むぅ〜」
普段から謝り癖のある彼女。
それに対していつも木乃香は溜め息を一つ零す。
でも、一歩一歩確実に刹那が本音を話し始めているのには違いない。
だから、溜め息は安堵の証。
そう、木乃香は最近思い始めている。
せっちゃんが変わってきている。
少しずつ、少しずつ…ウチに近付いてる。
そんな風に感じる。
「また、謝ったら今度はくすぐるで?」
「はぅ〜すいま…ぐむ」
禁句のそれを言い出しそうになり、自分で自分の口を塞ぐ刹那に、今度は笑みを一つ。
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653 名前:名無しさん@秘密の花園[] 投稿日:2007/07/09(月) 23:51:55 ID:gn2IEHKa
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「ふふ…なぁ、せっちゃん」
「ふみゅ?」
「もう手、取ってえぇで?」
「…はぃ」
「昔、よく一緒に寝たやん?」
「そう、ですね…」
声からわかる、あなたの様子。
ホッと、心があったかくなった。
きっと自分と同じで昔を懐かしんでいる、愛おしんでいる彼女。
「お嬢様、いつも私の布団に入ってきましたよね…今みたいに」
クスッと刹那が笑い、天井を向いていた顔が木乃香の方を見る。
木乃香は口元を緩ませ、一度目を閉じて彼女を見つめ直して言った。
「だって、せっちゃんと寝るん嬉しかったんやもん。それに…」
「それに?」
「せっちゃん、手…握っても、えぇ?」
「ぷっ…」
「ほぇ?」
突然吹き出す刹那に、不思議そうな顔をする木乃香。
それもそのはず、いつもなら吹き出して笑うのは木乃香の方。
でも今は、彼女が大笑いしてる…ううん、優しい笑い方。
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654 名前:名無しさん@秘密の花園[] 投稿日:2007/07/09(月) 23:52:36 ID:gn2IEHKa
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そう、あの時と一緒だ。
「あの時と一緒」
「え…」
見事なシンクロ、木乃香は悟った。
彼女も覚えていたんだ、と思った瞬間、なんだか熱いものが込み上げる。
懐かしくて、あったかくて、綺麗な、あの思い出を…
「覚えとったんやね…」
「えぇ…いつもは自然に手を繋ぐのに、寝るときだけは訊いてくるんですよね、
繋いでいいかどうか」
「…そう言えば、そうやね」
「私も不思議でなりませんでした…」
「でも、これだけははっきり言えるで?」
「なんです?」
「せっちゃんの手握ると…」
そして、刹那の手を握る木乃香。
あの時と変わらない、あなたの優しい手を…
「むっちゃ安心する」
「お嬢様…」
「それに…」
「それに?」
「あれ、やって…」
「あれ?」
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