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655 名前:名無しさん@秘密の花園[] 投稿日:2007/07/09(月) 23:54:25 ID:gn2IEHKa
ギュッと彼女に手を握られ蘇る、あの時の小さな記憶。

「…えへへ」
「…っ――」

恥ずかしそうにそっぽを向く刹那。
でも、その手は放さない。

「これ、ほんま大好きやったんよ?」
「どうして」
「せっちゃん、手ぇ握ると絶対こちょがしてきて…ウチ、それが大好きやった」
「…っ――」
「照れとるん?」
「て、照れてなどっ――」

手を握ってもいいとわかると、すぐさまあなたの手を握った、小さな自分の手。
すると、彼女は必ずその小さく優しい指を絡ませてきて。

木乃香には少しくすぐったくて、笑いを堪えるのが大変だったが…
幼かった彼女のその行為が、とても心地良く感じた。

「なぁ、もっとやって…」
「で、でもぉ…」
「えぇから」
「…ん――」

そっぽを向いていた顔を木乃香の方に戻し、彼女の手を優しくくすぐる。
そう、あの時と同じように…優しく、撫でるように。
すると、幼い彼女はいつもにぱぁっと笑って。
その暖かな太陽のような眩しい笑顔のまま、スヤスヤと寝てしまう。
その様子を見て、小さかった自分も眠りについていた。

656 名前:名無しさん@秘密の花園[] 投稿日:2007/07/09(月) 23:55:33 ID:gn2IEHKa
して今、あの頃と同じように彼女が目を閉じたのを確認して自分も目を瞑った。

「んっ…」
「……っ――」

しかし、なかなか寝付けない刹那。
目の前に木乃香、しかも寝顔に寝息。
刹那にとっては眠れない条件が揃ってしまっている。
そこで、彼女は寝返りをうつことにした。

とりあえず一安心、と思った矢先のことだった。

「…ひゃうっ!?」
「ふみゃ…」
「(こ、このちゃん!?)」

突如、眠ったと思っていた木乃香が刹那に抱きついてきたのだ。

「お、お嬢様?」

小声で呼び掛けるも、彼女の返事は曖昧で、日本語かどうかすらわからない。
おそらく、寝ぼけているのだろう、眠いけど眠れないそんな状態で。

さらに彼女の動きがエスカレートする。
もはや刹那は抱き枕と化している。

「っあぅ…こ、このちゃ」
「ん…せっちゃんの……やらかいなぁ…」

着ていた浴衣の隙間を上手く潜り抜けて彼女の手が刹那の腹部に侵入する。

657 名前:名無しさん@秘密の花園[] 投稿日:2007/07/09(月) 23:56:19 ID:gn2IEHKa
「にゃはは…ぷにぷにするぅ〜」
「こここ、このちゃん…やめ…ぁははっ…っん」

周りに聞こえないよう必死に笑いを堪える刹那。
くすぐったくて仕方がないようで、
自分の腹部を弄る木乃香の手を止めようと彼女の手首を掴む。

「…はぁっ、はぁっ」
「むぅ〜」

手を拘束され、不機嫌そうな声を出す木乃香。
それでも、さっきのようなことをされるよりはマシだ、と刹那。
しかし、彼女の考えは甘かった。
さすがお嬢様と言ったらいいのだろうか…そんなことでメゲるはずもなく。

「…っ!?――」
「えへへ…ここもやっこぃ……」

刹那が油断した隙にまた浴衣の中に侵入する彼女の手。
今度は腹部ではなかった。

そこは…

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