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AM ◆NefofEqi5k 氏
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249 名前:AM ◆NefofEqi5k [sage] 投稿日:2006/08/12(土) 06:54:48 ID:QZFNPZLu
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「え?」
さすがのお嬢様も私がビンタを食らわすとは思ってなかったみたいで
大きく目を見開く。
「ごめんなさい。私はお嬢様の事を好きじゃなくなったんです。
だから、はやく別れるって言ってください!」
お嬢様を殴ったうえに、嘘だとしても言ってはいけないことを言ってしまった。
――体が止まらなかったんだ。口が勝手に動いたんだ。
――まだ、あなたが好きなんだ……。
そんな言い訳は誰にも届くことはなく。
貴方はか細く笑って言った。
「ごめんなぁ。最後まで迷惑かけたなぁ。
気付かんくてごめんなぁ。」
貴方を見ていると、また抱き寄せてしまいそうだったから。だから目を見れなかった。
「バイバイ」
――嗚呼、今貴方はどんな顔をしているの。
――私のエゴだけど、笑っていてほしいな。
――だって、貴方の笑顔が此の世の物で一番綺麗だと思っているから。
お嬢様は静かに教室を出て行かれた。
今の私には貴方に追いつくことも、貴方に触れることも出来ない。
貴方がさっきまで居た場所に立ち。窓から外を見る。
――自分勝手だな。私から別れを切り出しといて自分はまだ、貴方を見て居たいだなんて。
――私が貴方を捕らえているつもりだったのに。だったのにな。
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250 名前:AM ◆NefofEqi5k [sage] 投稿日:2006/08/12(土) 06:56:31 ID:QZFNPZLu
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と言う別れ方を昨日したのに、なぜかお嬢様は私たちの思い出の場所に居られる。
さて、なんて声をかけようか。
何故ここにいるか?を聞いたらいいのだろうか。
「あんなぁ。」
私に背中を向けてるお嬢様は、何事もなかったように話し出した。
「うちなぁ。昨日より、もっともっと前より。
せっちゃんの事めっちゃ、めーっちゃ好きになってる。」
そんな事言われた私はどうしたらいいのですか。
と心の中で聞くが、正直私も貴方を失った反動で貴方をもっと好きになっている。
「やっぱ人って失くしてからもっと欲しがる物やねんね。」
「そうです…ね。」
「じゃぁな、うちが思うに、やり直すってのも一つの手もあると思うねやんか」
振り向くことなく淡々とお嬢様は告げる。
昨日あんな風に振ったのに、何故こうしてよりを戻そうと言えるんですかね。
でも強がって言っているのはバレバレです。
だって足が微かに震えています。
私は軽く笑った。
だって信念とかそんなのもう、如何でもよく思えてきてしまったんだから。
昨日の自分が馬鹿らしくなってきた。
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251 名前:AM ◆NefofEqi5k [sage] 投稿日:2006/08/12(土) 06:57:32 ID:QZFNPZLu
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――やっぱり私には耐えられなかったか。
私はお嬢様を無理やりこっちに向かせてキスをした。
でも、あれだけ自分で別れると言っといて、自分からよりを戻そうなんて言えないから
「気分がよかったので、プレゼントです。」
私が軽く微笑むと、お嬢様も微笑んでくれた。
「此れからうち、せっちゃんの気分を上げるのがんばるわ。」
「そうして下さい。」
私はこれから、どれだけ貴方にプレゼントをあげるのか想像したら可笑しくなって少し笑った。
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