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66 名前: ◆GvbCrZA3mg [sage] 投稿日:2008/05/09(金) 13:57:18 ID:p30fija4
お金が無い事、仕事を請けて返済する気がある事を告げて
条件付ではあるが、泊めてもらえることになった。
「物分りのいい人で助かったなぁ〜」
「そうですね」
部屋は宿の都合上一人部屋だが、其れでも泊めてもらえるだけマシだ。
「…はぅ……せっちゃん…」
…お嬢様が熱っぽい声を上げる……しまった、札の効果が切れたか…!
お嬢様の方へ振り向いて見ると…お嬢様は下着姿で…!!
なるほど、服の上から貼ったからか…って違う、考えるべきは其処では…!
「せっちゃん…しよ…?」
しよ?って言われても何がなんだか…
いや、待て、落ち着け、お嬢様は魔物の体液が原因でこうなっているんだ。
だとしたら指示に従って…その、したほうが…
あーいいやお嬢様に手を出すなど言語道断、近くに居るだけでも……ダメ…。
「うあぁぁぁぁぁぁ!!!」
頭がオーバーヒートを起こしそうだ…。
――誘ってくるのはお嬢様だ、問題ない。
――此処は再度札を貼って納めるべきです。
などど相反する感情が自分の中で争う。
「…?せっちゃんがせんなら…ウチからやってまうよ…?」
いつの間にか迫っていたお嬢様に気付くことなく
私はベッドへと倒されていた…。

67 名前: ◆GvbCrZA3mg [sage] 投稿日:2008/05/09(金) 13:58:16 ID:p30fija4
「うわ、ちょ、お嬢様…そのっ…」
戸惑う私の首筋に、お嬢様の舌が這う…
その感覚がもどかしいというか、けれど嬉しいような、そんな感じがして。
「ん、せっちゃんはなんもせんで…ウチがしたるから…」
熱に浮かされたような、そんな顔でお嬢様が呟く。
その表情を見ただけで、私の堤防がガリガリと侵食されていって…。
「…っ、い、いけませ…おじょう、さま…!」
不意に顔が近づいたと思えば、唇に柔らかい感触が…。
一拍遅れて、キスされたのだ、と気付いた。
「ウチと、するの…嫌?」
ばき、ばき、とそれだけでも壊れだす、堤防。
「…っ、いえそう言う事ではなく…、緊急時に、こんな…っ」
「嘘や」
きっぱり、とお嬢様が言い放った。
「何時も逃げてるやん、日本では主と従者やからって
 此処では…緊急やからって……なんて逃げるんせっちゃん!!」
「……っ」
本当は、看破されたくなかった。
確かに、私は逃げていたのかも知れない。
…だが、それはお嬢様が特別だったからで…。

68 名前: ◆GvbCrZA3mg [sage] 投稿日:2008/05/09(金) 13:59:16 ID:p30fija4
「本当に、宜しいんですね…?」
「せっちゃんなら…ウチは何されてもかまへんよ…」
私の堤防が、その一言で完全に壊れた。

その後は、まぁ、いちゃつき放題いちゃついていた訳ですが…。
…何だか…腰が凄く辛い気が…。
……ある意味、スポーツなんでしょうかこれは…。
私を求めすぎですお嬢様。
そのお嬢様本人は…
「……んぅ、せっちゃ…きもち…ええよ…」
…なんて寝言を言っている…って待てお嬢様の夢の中の私、何をしている。
まぁ、殺気を立たせたところで何もならないが…。
とりあえず今日ぐらいは安らかに…不安なく眠っていただこう。
まだまだ、私とお嬢様の旅も、皆さんの旅も、終わっていない。

始まったばかりなのだから…

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