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◆GvbCrZA3mg(零 ◆13J3XBqmM6) 氏
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230 名前: ◆GvbCrZA3mg [sage] 投稿日:2008/06/02(月) 06:11:18 ID:g1lArzUh
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ほら、また我侭。
私はタブーの存在だと知っても尚、友人で居てくれた、主で居てくれた。
「…頭の固い役職の方を説得するのは大変ですよ?」
「なにが何でも納得してもらうから問題あらへん」
―――大有りでしょう、全く。なんて心で呟いていて
「そしたらずっと一緒や〜」
なんて喜んでおられる。でもそんなお嬢様が好きで…好きで。
「今日はここに泊まるんやな?」
「ええ、そのつもりですが…」
なんでも今日はお祭りの日で、花火が上がるから一緒に見に行こう、とのことだった
お嬢様の要望だから下手に無視するわけにもいかない、困ったものだ。
「久々に浴衣きたわー、な、せっちゃん」
ころころと笑うお嬢様は、あの頃と全く変わっていなくて。
―――可愛くて。
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231 名前: ◆GvbCrZA3mg [sage] 投稿日:2008/06/02(月) 06:11:48 ID:g1lArzUh
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ドーン、パァーン…
花火の音、上空を見上げ、お嬢様と肩を並べる。
―――久々に任務の文字を忘れた気がした。
「…………一…に……て…な?」
「…?よく聞こえませんよ」
首を傾げる私に痺れを切らしたように押し倒された。
そして、赤い顔でお嬢様が…
「ずっと一緒に居ってなっていったんよ!!」
と耳元で叫ばれた―――かなり、そうかなり嬉しかった。
「…はい。」
上空の花火の明かりに照らされて。
私達は甘く深いキスをした。
お嬢様の努力のおかげで「新しい考えもいい」という考えが広まったらしい。
その為に、また私はお嬢様の護衛をすることになった。
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232 名前: ◆GvbCrZA3mg [sage] 投稿日:2008/06/02(月) 06:12:52 ID:g1lArzUh
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「せやからいったやろ、ずっと傍に居ってて」
「…はい。」
苦笑しながらも頷いて。
そうするとお嬢様は「不満?」とか聞いてくる。
―――全くそんなことはありませんよ、お嬢様。
そうやって一つずつ、一歩ずつお嬢様に…このちゃんに近寄ろうと思う。
ひとつ、お嬢様に祝福してみよう。
私が吉祥なのだから、お嬢様だけでも幸せに出来るはずだ。
「せっちゃん」
「はい、なんでしょう?」
「幸せもちゃーんとせっちゃんと一緒、やよ?」
「…はい。」
やはり、私は貴女に敵いそうにありません…このちゃん。
今日も、私はここに居ます。
お嬢様の横に。
あの時と、同じように―――。
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