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195 名前: ◆VENk5mkP7Y [sage] 投稿日:2006/08/02(水) 23:28:46 ID:ZV6cpAsm
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「今日はなぁ〜、せっちゃん酔い潰すまでやめへんでぇ〜
おら呑まんかいー」
そう言ってぐいぐいとグラスを口元に突きつけてくる。
誰だこの人は。酒癖が悪いと言うのは正にこの事か…
広辞苑の酒癖の項目にお嬢様の名前を加えるよう編集委員に言った方がいいだろう。
それ位お嬢様の酒癖…というか絡み癖はひどいものだった。
―そうだ、段々思い出してきた。
あの日…いや、昨日か。
お嬢様が明日は休みだからどこか遊びに行こうと言って…
最初は普通に買い物したりゲームセンターに行ったりしていたんだ。
夕方に二駅位離れた場所で夕飯を食べて…
え〜っと…
そう、何故か私はお嬢様が買ったばかりの男物の服に着替えさせられお嬢様もなんだか大人っぽい格好に着替えていて…
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196 名前: ◆VENk5mkP7Y [sage] 投稿日:2006/08/02(水) 23:31:14 ID:ZV6cpAsm
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『なんや…デートみたいやなあ』
『せっちゃん男の子みたいやからウチらカップルに見えるかな?』
『や〜ん、せっちゃんかっこえぇなぁ〜♪♪』
お嬢様が言っていた言葉もハッキリしてきた。
その後お嬢様はバーに入ってみようとかアホな事言い出して、
まあ後は先にチラリと言った通りか。
結局あの後も無理やり呑まされて、あえなく私はベロベロになって…
お嬢様は酔っ払ってはいたが下戸な私程フラフラではなかった(と思う)。
多分お嬢様が車を呼ぶかどうかして屋敷に運んで下さったのだろう。
で、今私が寝ているこの立派な和室はどうやら広大な屋敷に無数に存在する部屋の一つで、お嬢様の自室ではないようだ。
道理で目覚めた瞬間わからなかった訳だ…。
私も幾度となくお嬢様のお屋敷には足を踏み入れているが、何分ここは広い。
私の知らない部屋があっても全く不思議ではないのだ。
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197 名前: ◆VENk5mkP7Y [sage] 投稿日:2006/08/02(水) 23:34:50 ID:ZV6cpAsm
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と、まぁ、昨夜のここに至るまでの経緯は思い出した。
しかし、私は部屋で一体何を……
着衣の乱れが軽く見られるものの、私は服をきちんと着ている。
服が変わっているのはお嬢様かお付きの方が替えて下さったのだろう。
―問題はお嬢様だ。
服とか以前に…何か身につけている様子がない。
少なくとも上半身は何も、下着…、も付けていない。
呼吸に合わせ緩やかに上下するお嬢様の細い身体。
こちらからは白い背中しか見えないが、回りこめば胸が露わになってしまっているのだろう。
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198 名前: ◆VENk5mkP7Y [sage] 投稿日:2006/08/02(水) 23:38:19 ID:ZV6cpAsm
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―自分でも顔が赤くなっているのがわかった。
何故こんな状況になっているのか、未だぐっすり夢の中なお嬢様を起こして事情を聞いた方がいいだろうか?
だが、酔いに任せとんでもない事をしてしまったのではないかという不安が突如頭をもたげた。
この状況を見れば誰もがそう思うだろう。
(―私は…お嬢様と…)
一線を、越えて…しまったのか?
いや、酔っていたとは言え私はお嬢様を汚すような事は断じてしていない。
『本当にそう思うか?』
私の都合の良い解釈を嘲笑うように、状況はそう言った。
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