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264 名前:お手入れ[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 22:00:34 ID:f8GYr717

「身長伸びてた〜?」
「あー! 体重は見ないで〜!」

進級前の身体測定。
今日は授業が無く、ただ検診をするだけである。
しかしその検診には、数名の生徒がいなかった。

「・・・・せっちゃん休みかぁ」
「刹那さんも色々あるしね」

普段は刹那と一緒に、3人で行動する明日菜と木乃香。
一人欠けている事でやや物足りないといった感じである。

刹那は烏族と人間のハーフ・・・・つまり純粋な人間ではない。
その為にこういった不都合なものは、学園長の計らいで免除となっていた。
刹那の他に、エヴァや茶々丸もその対象である。

「桜咲さんとエヴァちゃんと茶々丸さん、今年もいないねー」
「毎年の事だけど、どこか悪い所でもあるのかな・・・・」
「うちみたいに傷があるわけでもなさそうやけどな〜?」

全体的に仲のいいクラス。
自然といない人の話題がでる。

265 名前:お手入れ[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 22:01:23 ID:f8GYr717

「このか〜、刹那さんの事何か知らないの?」
「え・・・・えーと、具合悪いってだけしかしらへんなぁ」
「そっかぁ、このかでもわからないかぁ」
「なんでウチなん?」

木乃香は刹那のことを何でも知っている、そんな感じの質問。

「だって、二人はいつも一緒だし・・・・」
「修学旅行の時もラブラブやったし〜」
「放課後も週末もずーっと一緒!」
「カップルって感じにゃ〜v」
「もう、そんなんやないってば〜!」
「私も一緒なのに・・・・眼中にないのね・・・・」
「あ、龍宮さん!」

運動部の4人にからかわれる木乃香と、それに呆れる明日菜。
ちょうどその時に、龍宮が通りかかった。

「・・・・近衛か。どうした?」
「せっちゃんの事やけど・・・・なんかしらへん?」

木乃香はこの状況打開の為に、刹那の同居人である龍宮に助けを求めた。
木乃香の周りにいるメンバーで状況を理解した龍宮。
今朝の刹那の状態を説明し始めた。

266 名前:お手入れ[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 22:02:08 ID:f8GYr717

「あぁ、大した事は無いさ。・・・・少し、気が立っているがな」
「桜咲さん、何かあったの?」
「さぁな・・・・。毎年この時期になると、異様に機嫌が悪くなるんだ」
「・・・・花粉症?」
「というわけでもなさそうだな。まぁ、触らぬ神にタタリ無し・・・・私は放って置いてる」
「ほえ〜、せっちゃん機嫌悪いんや・・・・」

"毎年この時期になると刹那の機嫌が悪くなる"
それは木乃香の知らないことだった。
いつも刹那は木乃香の前では穏やかであるため、苛立っている刹那を木乃香は想像できない。

「なにかあったんかなぁ?」
「まぁ今日は別の理由・・・・近衛の知ってる通りの、特別な事情があって休んでるみたいだがな」
「やっぱりこのか知ってんじゃん!」
「おっと・・・・」

龍宮の失言でまた冷やかされる木乃香。
"すまん"っと片手をあげる龍宮に、木乃香は苦笑した。

――ガラッ!

「静かにしてくださーい」
「あ、ネギくんだ」
「えーと、今日はこれで終わりだそうです。各自着替えて、下校するようにしてください」
『はーいっ!』

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