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274 名前:お手入れ[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 22:08:10 ID:f8GYr717

「せっちゃん、ねむいん?」
「あ、すみません・・・・」
「昨日も寝れなかったんやろ? 無理せんで寝てええよ」
「・・・・では、少し・・・・」

素直に木乃香に従う刹那。
傍にあったクッションを枕にして寝転ぶ・・・・が、その瞬間に木乃香に引っ張られて、頭が移動した。

「お、お嬢様!?」
「こっちの方がブラシかけやすいからな?」
「う・・・・」

刹那の頭がある場所は、木乃香の膝の上。
思いがけない膝枕に慌てる刹那だったが、再開されたブラッシングの心地よさに負けて、再び意識は遠のいていく。
ブラシが当たるたびに、気持ち良さそうに翼を震わせる刹那。
それを目の前に、木乃香は一人で何かと戦っていた。

(か、かいらし過ぎるっ・・・・お持ち帰りしたい・・・・!)

・・・・本能と戦っていた。
服を着ていない無防備な刹那と、ふわふわした柔らかい翼。
この組み合わせはいろんな意味で反則だった。

(ここでなんかしたら、もうこの状態になってくれへんやろうな・・・・我慢っ・・・・!)

邪な感情を振り払ってブラッシングを続ける木乃香。

「・・・・んっ・・・・」
(・・・・気持ち良さそうやなぁ)

275 名前:お手入れ[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 22:08:48 ID:f8GYr717

可愛いものが目の前にあれば、かまいたくなる。
木乃香は必死に触りたいのを我慢していた。
・・・・しかしそれもすぐに挫折。

「・・・・んあっ!?」
「やーん、せっちゃんかいらし〜〜v」
「く、くすぐったいです・・・・ひゃぁ!?」

木乃香は刹那を抱えて翼に頬擦りする。
少しチクチクしたが、それも気持ち良かった。

「お、お嬢様、止めて下さい〜!」
「あはは堪忍な〜、我慢できなくなってもうて――」

――ガチャッ

「うわっ!?」
「ひゃあっ!?」
「ただいま、刹那」
「お邪魔するでござるよ〜にんにん♪」
「楓が手伝ってくれて、早く帰ってこれ・・・・・・・・あ〜・・・・」
「・・・・これはいけない現場に、でござる」

いまの現場。
木乃香が刹那に抱きついている。
そして抱きつかれている刹那は服を着ていない。

276 名前:お手入れ[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 22:09:19 ID:f8GYr717

「・・・・楓、お前の部屋にいっていいかな?」
「いいでござるよ、ご飯でも食べていくといいでござる」
「そうさせてもらおう。ではごゆっくり」
「・・・・ちょっ、まて龍宮! 何か勘違いしてないか!?」
「すまぬでござるな木乃香殿・・・・埋め合わせはするでござる」
「か、楓まで・・・・っ」

――バタンっ

「・・・・あはは、行ってもうたな」
「あぁ、なんて所を・・・・」

ガックリと刹那はうな垂れた。
きっとこの後、このことをネタに弄られるであろう。
それが予想できて、刹那は泣きそうになっていた。

「とりあえず・・・・ご飯作ってあげるな」
「・・・・いえ、そんなお手数を・・・・」
「疲れてるせっちゃんにサービスやえv」
「・・・・はい、ありがとうございます」
(もう・・・・本当に疲れた・・・・)

277 名前:お手入れ[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 22:10:46 ID:f8GYr717

換羽の疲れと、変な現場を見られた為の強烈な精神ダメージ。
そのダブルパンチに、刹那はもう抗う気力がなかった。
そして、まるでそこを狙うかのように、木乃香は強引に事を進める。

(さっきの続き、またできるかなぁ・・・・?)

"ブラッシングで無防備にできる"
これは木乃香しか知らない、刹那の弱点。


FIN

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