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686 名前:動物に例えると[sage] 投稿日:2007/05/05(土) 05:14:03 ID:2yQprkDp
ありふれた放課後の事。
事の発端は、よくある学生たちの会話から始まった。

「じゃあさ、このかは?」
「木乃香は・・・・"猫"だよね〜」
「うーん、そうかなぁ・・・・じゃあ刹那さんは?」
「刹那さんは・・・・」

「せっちゃ〜ん?」
「はい、なんでしょうお嬢様」
「ちょっときてくれる〜?」
「はい、只今参ります」
「せっちゃん、今日なに食べたい?」
「お嬢様が御作りになるものでしたら、何でも・・・・」

「・・・・"犬"かなぁ?」
「・・・・よく訓練された"犬"です」
「・・・・餌付けされた"犬"だねぇ」

誰でも一度はした事があるであろう、"友達を動物に例えると何になるか"という話題。
今まさにその話題が木乃香と刹那に向いているところだった。

「餌付けされた犬なんて・・・・ちょっとあんまりじゃない?」
「どちらかというと・・・・"鷹"とか"鷲"? 桜咲さんかっこいいし、麻帆良祭で翼生やして飛んでたし!」
「鳥があんなに懐くかなぁ・・・・」
「・・・・鳥・・・・意外と・・・・懐く・・・・」
「"懐く"とか言わないの! ・・・・じゃあ本人たちに聞いてみたら?」

687 名前:動物に例えると[sage] 投稿日:2007/05/05(土) 05:14:58 ID:2yQprkDp

見かねた明日菜が、クラスメイト達を制止しようとする。

「このかー、ちょっといい?」
「はいな?」
「刹那さんって動物に例えたら何かな? やっぱ"犬"だよね?」
「え!?」
「ハルナ・・・・先にこちらの希望を言ってどうするですか・・・・」
「うーん、そやなぁ・・・・」

少し唸って考え出す木乃香。
刹那は少し緊張して、その返答を待っていた。
周りにも期待した様子で待つクラスメイト達。

「せっちゃんは律儀やからなぁ・・・・わんちゃんかなぁ?」
「い、犬ですか?」
「やっぱそうだよね〜!」
「あ、でも」

はっと思いついたように木乃香は顔を上げ、刹那を見た。

「せっちゃん、夜は"狼"さんやよね〜v」
「・・・・え?」
『な・・・・なんですとーー!?』

いつの間にかクラス中の生徒全員が聞いていたらしく、教室に驚きの声が響いた。
「まさかそんな関係!?」とか「桜咲さんが・・・・意外ね」等と言った感想も聞こえてくる。
そういった感想を聞き取った刹那は、大慌て。

「お、お嬢様!? いきなり何を・・・・!?」
「せやかてせっちゃん、夜は毎晩・・・・ぁっ」

688 名前:動物に例えると[sage] 投稿日:2007/05/05(土) 05:15:44 ID:2yQprkDp

木乃香は慌てて自らの口を塞いだ。
木乃香は"退魔師の刹那を狼と例えた"だけであって、クラスが勘違いしているような意味で言ったわけではなかったのだ。
裏の仕事をしてる事をばらすわけにはいかない。

「毎晩・・・・何!?」
「えーと、せやから・・・・」
「な、なんでもないですよ皆さん!」
「二人で隠すなんて、ますます怪しいわね・・・・これはスクープの予感!?」
「そういえば木乃香、よく刹那さんの所に泊まりに行ってるわよね・・・・」
「おぉっと、同居人からも貴重なコメント!」
「このかー、吐いちゃいなよ! 夜どんなことしてるの!?」

ジリジリとクラスメイトたちの輪が狭められていく。
この状況に刹那は危険を感じた。
そう、色々と危ない。

「――お嬢様! 帰りましょう!」
「せ、せやな!」
「あ、待てーー!」
「皆の者、追えー!」
『おーっ!』
「つ、ついてこないでくださーい!?」
「ひゃ〜、せっちゃん堪忍なぁ〜!?」

一日の授業を終えた後だというのに、まだまだ元気な生徒たち。
呆れた表情の明日菜の協力もあってその場は切り抜けた二人だったが、しばらくの間クラス中にからかわれる日々が続いた。

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