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388 名前:週間テーマ? 好き放題[sage] 投稿日:2007/06/21(木) 01:03:44 ID:cnGbh7Os

梅雨になり、連続的な雨が続く。
それは麻帆良学園も例外ではなかった。

「・・・・はぁ・・・・はぁ・・・・っ」

夜の学園にうごめく、一つの人影。
その人影は桜咲刹那だった。
身の丈ほどもある野太刀を背負い、傘も差さずに寮に向かう。
激しい退魔の仕事には雨具も役に立たなく、全身ずぶ濡れだった。

「頭が・・・・重い・・・・」

梅雨による長期の雨と、連日の仕事が原因で、最近はずぶ濡れになる事が多かった。
その為についに身体が滅入ってしまったみたいである。
刹那はよろよろとふらつきながら、寮へと向かっていた・・・・が。

「っ・・・・!」

どさっ

音と共に刹那は地面へと倒れこむ。
そのまま薄れていく刹那の意識。

(い、いけない・・・・この天候の中で倒れたら・・・・!)

暖かい季節であっても、雨に濡れて倒れれば凍死は起こりうる。
夜ならば尚更の事だ。
それを知る刹那はなんとか立ちあがろうとするが、力が入らない。

(な、なんとかして戻らないと・・・・ん・・・・?)

389 名前:週間テーマ? 好き放題[sage] 投稿日:2007/06/21(木) 01:04:31 ID:cnGbh7Os

刹那は近くを通る足音に気がつく。
相手もどうやら刹那に気がついた様で、まっすぐに向かってきた。

「・・・・・・・・?」

その相手は、部活帰りだった同じクラスのザジだった。
ザジは、倒れている刹那に近寄る。

(ザジ・・・・さん・・・・?)

「・・・・大丈夫・・・・」

ザジは刹那の元にしゃがみこむと、それだけ言った。
それが疑問形だったのか、それとも安心させる為のものだったのかは、今の刹那には判断できなかった。

*

それから数十分後。
刹那はザジの部屋にいた。
ずぶ濡れだった為に衣服は全部脱がされ、ベッドに寝かされている。

「・・・・・・・・」
「・・・・うぅ・・・・」

刹那は高熱が出ていて、苦しそうだった。
ザジにはどうすればいいのかわからず、ただ熱にうなされる刹那を見ている事しかできない。
しばらくそうしていたザジだったが、入浴時間が過ぎていることに気付いて立ち上がる。

「・・・・?」
「・・・・・・・・っ・・・・」

390 名前:週間テーマ? 好き放題[sage] 投稿日:2007/06/21(木) 01:05:54 ID:cnGbh7Os
刹那がザジの服を掴んでいた。
なぜ止められたかわからないザジは、うなされる刹那の言葉に耳を傾ける。

「・・・・この、ちゃ・・・・ん・・・・」
「・・・・・・・・わかった・・・・」

刹那は高熱にうなされながらも、苦し紛れに幼馴染の名を呼んだ。
それを聞きとったザジは、入浴の準備を済ませて木乃香の部屋に向かったのだった。

*

コンコンッ

――――。

「・・・・いない・・・・」

部屋には木乃香も、その同居人たちもいなかった。
時間が時間なので入浴でもしているのかも知れない。
ザジはそう考え、自分も大浴場へ向かう。

「――今日も雨酷かったわねー」
「この時期は新聞配達、大変やろ?」
「そうなのよ・・・・雨具は走りにくいしさ〜」

ザジの予想通り、探していた木乃香は大浴場にいた。
どうやら木乃香たちは、今出たところらしい。

「・・・・・・・・これ・・・・」
「ふえ? ザジちゃんどないしたん?」
「・・・・私の・・・・部屋の鍵・・・・」
「へ?」

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