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391 名前:週間テーマ? 好き放題[sage] 投稿日:2007/06/21(木) 01:07:45 ID:cnGbh7Os | ||||
ザジは自分の部屋の鍵を木乃香に渡した。 木乃香は急に渡されて困ったが、とりあえず受け取る。 「・・・・今から行って・・・・」 「う、うん・・・・」 それだけ言うと、ザジは大浴場に入ってしまった。 木乃香はカギと明日菜を見比べる。 「・・・・行ってきたら?」 「そ、そやね・・・・先に寝とって〜」 木乃香とザジはほとんど話した事が無かったし、呼ばれる覚えも無い。 というか呼んだ本人が入浴しているのに、一人で部屋に入っていいのだろうか? 木乃香はそう思いながらも明日菜と別れ、恐る恐るザジの部屋に入った。 「・・・・おじゃましま〜す・・・・?」 真っ暗で何も見えない。 木乃香は暗闇の中で電灯のスイッチを探して付けた。 「・・・・誰もいないん?」 静かな部屋に木乃香の声が響く。 なんで呼ばれたかわからない木乃香は部屋を見回す。 ・・・・誰かがベッドで寝ている。 そして木乃香の視界に飛び込んだのは、予想外の人物だった。 ガランッ 木乃香は驚きのあまり、手に持っていた入浴の道具を床に落としてしまった。 | ||||
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392 名前:週間テーマ? 好き放題[sage] 投稿日:2007/06/21(木) 01:09:10 ID:cnGbh7Os | ||||
「せ、せっちゃん!?」 「・・・・うぅ・・・・」 寝ていたのは幼馴染の刹那だった。 紅潮した顔でダルそうにしており・・・・しかも刹那は服を着ていない。 ・・・・刹那が体調不良で倒れている事を知らない木乃香は、ここで勘違いしてしまった。 (せ、せっちゃんとザジさんって、こういう関係やったん――!?) 木乃香は刹那の状態を確認する前に、目を逸らしてしまう。 木乃香の頭の中では、放課後の刹那と、先ほどのザジの行動がぐるぐると回っていた。 ――刹那が今日仕事だと言っていたのは、ザジと会う為の口実・・・・。 ザジがここに木乃香を呼んだのは、木乃香に対する宣戦布告・・・・。 よく考えてみれば刹那は、修学旅行の時に接点が無いはずのザジとグループを組んでいた。 刹那とザジ以外のメンバーが欠席だった為に、結局二人は別の班へと移ったが・・・・もしかしたらその時から既に―― (せっちゃんが・・・・浮気・・・・!) ・・・・誤解はどんどん悪い方向へと拡大していた。 木乃香は落とした荷物を拾うことを忘れ、部屋を飛び出す。 目の前の事実――実際は誤解なのだが――の刺激が木乃香には強すぎた。 「あれ? このか早かったね・・・・ってちょっと、どうしたの!?」 「アスナ〜・・・・ウチと、浮気しよ・・・・」 「はぁ?」 木乃香は帰ってくるや否や、涙に濡れた目で明日菜に迫った。 状況がわからない明日菜は当然困り果てる。 「ひっく・・・・ええから〜!」 「全然よくない! もう・・・・ちゃんと話してみて?」 | ||||
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393 名前:週間テーマ? 好き放題[sage] 投稿日:2007/06/21(木) 01:11:00 ID:cnGbh7Os | ||||
木乃香は泣きじゃくりながら、目で見た事をそのまま明日菜とネギに話した。 とはいえ、木乃香はすぐに目を逸らしてしまった為に、大まかな事しかわからない。 さらには明日菜は"バカ"が付くほどお頭が弱く、ネギも恋愛事には疎いために話は平行線をたどるのみだった。 「考えすぎではないですか?」 「ウチ、この目でしっかりと見たんやから!」 「ただ仲が良くて、泊まりに行っただけとか」 「あのせっちゃんが、裸で他人のベッドに寝ると思う!?」 既に木乃香の感情は悲しみを通り越し、怒りに変わっている。 相思相愛だと思っていた相手に裏切られ、ライバルに宣戦布告されれば誰だって当然だろう。 しかし八つ当たりされる方はたまったものじゃない。 「な、何か特別な事情があったんだって。刹那さんが道端で倒れてて、ザジさんが助けたとか」 「そんな都合ええ事、あるわけないやん〜!」 明日菜の名推理は、簡単に却下されてしまった。 これからザジの部屋にいく事もできたのだが、これ以上夜更かしをすれば明日に差し支えてしまう・・・・。 そう考えた明日菜は、ネギに目で合図した。 「もう〜、私明日も早いんだから・・・・ほら、木乃香落ち着いて」 「せやかて〜!」 「(・・・・ごめんなさい、このかさん)ラス・テル・マ・スキル・マギステル、ネブラ・ヒュプノーティカ」 「・・・・ふにゃ・・・・くー・・・・」 ネギは魔法により、木乃香を強制に眠りにつかせた。 明日菜が木乃香をベッドに運ぶ。 「それにしても、刹那さんがねぇ・・・・」 「きっと、何かの間違いだと思います」 「私もそうだと思う。とりあえず、もう寝ましょ・・・・」 | ||||
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