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509 名前:小さいけれど大きな質問[sage] 投稿日:2007/06/29(金) 22:21:48 ID:Bmz2kyDd | ||||
『相手に何かを話しかけるとき、疑問形が多い。 これは「会話」を続ける為の、自然な形である。 相手との会話を長く続けたい場合は、一方通行を避けて所々で疑問を投げかけるとよい』 「・・・・っと」 木乃香は上記のことをノートに書きとめる。 修学旅行が終わったばかりの麻帆良学園女子中等部3学年。 もう次の週から、いつも通り授業が行なわれていた。 3-A組は現代文の授業。 現代文というだけあってノートをとる量は半端ない。 修学旅行ボケをしているクラスは、皆疲れた顔で机に向かっていた。 「まぁここら辺は先生個人の余談なので、現代文には関係ないですね。でも――」 ((じゃあ書くなよ・・・・)) 先生の熱意とは裏腹に、生徒たちは書き取りの量にうんざり。 すでにバカレンジャーの面々は夢の世界へと旅立っていた。 (・・・・アスナ、そろそろアスナが当てられる番やえ?) 「ぐぅ〜・・・・あと5分〜・・・・」 (あ、あほ・・・・!) 「・・・・神楽坂〜〜!!」 「わひゃい!?」 授業中に寝言を言ってしまった明日菜が、先生に捕まった。 これで授業は一時中断となり、クラスメートたちは明日菜の勇姿に心で拍手する。 この他に居眠りしていたバカレンジャーたちも捕まり、そのまま現代文の授業は終了のチャイムを迎えた。 | ||||
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510 名前:小さいけれど大きな質問[sage] 投稿日:2007/06/29(金) 22:23:12 ID:Bmz2kyDd | ||||
「寝惚けるやなんてあほやな〜」 「書く量多すぎなのよ・・・・そもそもこのかが話しかけてこなければさ〜」 「あ〜ウチのせいにするん〜?」 昼食に向かう為に机の上を片付けながら、二人は雑談する。 ノート貸さへんよ?っと木乃香が言えば、明日菜は大人しく黙った。 食事も宿題も木乃香に頼る明日菜には、こういう所で木乃香に頭が上がらないのだ。 「あ、あの〜お嬢さま・・・・」 「ん? せっちゃんな〜に?」 刹那が木乃香に近づいた。 二人はとある理由により絶交状態だったが、修学旅行の事件で再びわかり合えたのだ。 刹那からの話し掛けに、木乃香は嬉しそうに答える。 しかし木乃香のその笑顔に、刹那がノックアウトされた。 「あ・・・・、いや・・・・」 「・・・・せっちゃん?」 「・・・・・・・・な、なんでもありませんっ! 失礼します!」 「あ、刹那さん!?」 刹那は話しかけたまでは良かったが、全速力で教室を飛び出してしまった。 修学旅行前に比べればかなりの進歩だったが、まだ日もあまり経っていない為か、刹那は人見知りを起こしていたのである。 「せっちゃ〜ん・・・・なんで逃げるん〜・・・・」 「意外と照れ屋なのよね〜・・・・もうちょっと気楽にしてればいいのに」 「・・・・ぷ〜」 「なに怒ってるのよ・・・・?」 | ||||
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511 名前:小さいけれど大きな質問[sage] 投稿日:2007/06/29(金) 22:24:20 ID:Bmz2kyDd | ||||
刹那の変化にクラスの一部が気付き始めていた。 以前はクラスメートともほとんど話さなかったのだが、修学旅行が終わってからはみんなと話すシーンも見られるようになっている。 しかしその成長過程でも、いまだに刹那が幼馴染の木乃香と距離をとる事に、木乃香は不満だった。 「クラスのみんなとは話すのに、ウチだけ〜・・・・」 「・・・・このかにも責任あると思うけど? いきなり迫ったらねぇ・・・・」 明日菜がいうのは、修学旅行が終わった直後の日曜日の事。 木乃香は惚れ薬を食べてしまい、刹那に恋愛感情を持って迫ってしまった。 それに刹那はかなり面食らったようで、極端に消極的になってしまったのだ。 次の日である今日も、その状態が続いている。 「せやかて・・・・惚れ薬やなんて思わんかったんやもん」 「まぁ私も食べちゃったけどね・・・・人の事言えないし」 「あ、お二人ともこれからお昼ですか?」 「俺っちたちも混ぜてくれよ〜」 惚れ薬を調達した本人たち、ネギとカモも合流し、三人と一匹は昼食をとり始めた。 話題は自然と、先週の修学旅行の事から魔法の事になる。 「お父様から聞いたんやけど、ウチもネギ君みたいな魔法使えるんやって?」 「そうだなー、このか嬢ちゃんはどちらかといえば日本の陰陽道だろうが・・・・練習次第では使えるだろうよ」 「陰陽道って、刹那さんやあのお猿の人の?」 「おうよ。このか嬢ちゃんも陰陽師として修行すりゃ、護鬼とかいうのもつける事ができると思うぜ」 オカルトの話が大好きな木乃香は、興味深々だった。 そうでなくても、自分に魔法が使えると知れば誰でも興奮するだろう。 事実、目の前に喋るオコジョがいる。 | ||||
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