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587 名前:拍手用小ネタ 『惚れ薬 -刹那編-』[sage] 投稿日:2007/07/06(金) 01:11:51 ID:6MJ7ybG+

(・・・・む・・・・誰か来る・・・・)

――ガチャッ・・・・パタパタ

「――あ! せっちゃん起きた?」
「・・・・お嬢さま? ということは、ここは?」
「ウチの部屋やえ。・・・・調子はどう?」

刹那は拘束されたまま上体を起こした。
少し頭がぐらついたが、他に異常らしい異常はない。

「特に・・・・あの、一体何が・・・・?」
「記憶ないん? せっちゃん惚れ薬食べてもうて、龍宮さんに迫ったんよ」
「え!? ・・・・うわっ!?」

刹那は驚きのあまりバランスを崩した。
どうやらソファーに寝かされていたらしく、重力により落下。

「い、いたた・・・・」
「せっちゃん大丈夫!?」
「そ、それよりも! なんで私はこんな状態に? 何かしたのですか!?」
「ううん、未遂で終わったえ。でも暴走状態やったから、拘束して薬の効果が消えるのをまっとったんよ」

木乃香は刹那を抱き起こし、暴走していた間のことを教えた。
話が進むにつれて刹那の表情は青くなっていき、最後には芋虫状態のまま木乃香に跪いていた。

「も、申し訳ございません!!」
「・・・・なんで謝るん? 薬のせいやろ?」
「いえ、その・・・・・・・・でも怒ってますよね・・・・?」

588 名前:拍手用小ネタ 『惚れ薬 -刹那編-』[sage] 投稿日:2007/07/06(金) 01:14:55 ID:6MJ7ybG+

刹那は本能的に危険を感じていた。
薬のせいだろうが何だろうが、木乃香がこの浮気未遂を黙って見過ごす訳が無い。
拘束も目隠しもいまだに解かれていないのは、おそらくその証拠。
刹那は木乃香の顔を見る事ができなかったが、木乃香から発せられる黒いオーラに完全に怯えていた。
もちろん逃げる事もできない。

「さすがウチのせっちゃん、よくわかってるなぁv」
「ご、ご勘弁を・・・・」
「だーめ。・・・・説教はせーへんから、久しぶりに・・・・な?」
「そ、そんな・・・・こんな状態で、ひゃう!?」

その後、木乃香の言った通り説教らしい説教はなかったらしい。
しかしそれよりも効果的な"何か"があったようで、刹那はそれから飲食にかなり気をつけるようになったという・・・・。


FIN

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