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603 名前:拍手用小ネタ 『惚れ薬 -木乃香編-』[sage] 投稿日:2007/07/06(金) 21:14:36 ID:6MJ7ybG+

「ただいまー・・・・あー疲れた」
「あ、アスナおかえり〜。いつもより疲れた声やな〜?」

帰ってきたのは神楽坂明日菜。
夕刊配達のバイトが終わったところである。
そして部屋で明日菜を迎えたのは、同居人の近衛木乃香だった。

「今日も一人休んじゃって、二人分だったのよー」
「そらまたお疲れさんやった・・・・な・・・・?」

木乃香は明日菜を見た途端、疑問形の言葉を発した。
その変化に明日菜も首をかしげる。

「このか?」
「・・・・アスナーv」
「ちょ、どうしたのいきなり!?」
「好きー、好きや〜v」

木乃香のいきなりの告白に、明日菜は目を丸くする。
しかしテーブルの上にある物が視界に入り、即座に状況を理解した。

「ちょっと、これ例の惚れ薬入りチョコじゃない!?」
「んー、そんなんわからへんよー・・・・アスナー、ええ事しよ〜?」
「しない! もう、目を覚ましなさいよ!」

容赦なく抱きついてくる木乃香を、明日菜は力で制する。
明日菜の方が力で勝るため、明日菜は簡単に木乃香を床に押さえつけた。

「もー、疲れてるのに・・・・あのバカネギとエロガモはどこにいるのよ・・・・」
「アスナ〜v」
「あー、はいはい・・・・」

604 名前:拍手用小ネタ 『惚れ薬 -木乃香編-』[sage] 投稿日:2007/07/06(金) 21:15:23 ID:6MJ7ybG+

明日菜は適当にはぐらかしながら、木乃香を床に押さえ続ける。
しかしその体勢は第三者から見れば、明日菜が木乃香を襲ってる様に見えた。
押さえつけられてる木乃香もなぜか嬉しそうなのだから、その効果は絶大。

――ドサッ

「刹那さん!?・・・・」
「あ・・・・す、すみません・・・・」
「こ、これはね――」

木乃香に呼ばれていたのであろう、桜咲刹那がその場に踏み込んでしまった。
当然の如く、刹那は混乱。
必死で明日菜が状況を説明しようとする。

・・・・が、正気を失った木乃香がトドメをさした。

「アスナ〜・・・・好きや〜v」
「っ!?」
「ちょっ・・・・このか馬鹿じゃないの!?」
「せっちゃんも、おい――」
「――し、失礼しました!!」

――バターン!

刹那は耐え切れず、部屋を飛び出してしまった。
出て行く直前に木乃香が何やら恐ろしい事を口にしていたが、それは刹那の耳には入っていなかった。
 
「・・・・せ、刹那さん?」
「ん? なにしてんだ姐さんたち・・・・」

そしてその刹那とすれ違うように、ネギたちが帰宅してきたのであった。

605 名前:拍手用小ネタ 『惚れ薬 -木乃香編-』[sage] 投稿日:2007/07/06(金) 21:17:04 ID:6MJ7ybG+

*

「む〜・・・・」
「お嬢さま・・・・具合悪いのですか?」
「ううん、大丈夫やえ〜・・・・アスナのあほ〜・・・・」

木乃香は"失恋"というべきか。
惚れ薬の仕業とはいえど・・・・明日菜に想いを寄せている木乃香は、明日菜の冷たい態度に拗ねていた。
現在は刹那の部屋に隔離されている。

ちなみに今の刹那は事情を理解している。
薬のせいだという事を、あの後ネギの念話により伝えられたのだ。
早とちりで手間をかけてしまったと反省した刹那が、木乃香を預かると申し出たのである。

「明日は少し早く起きないといけませんので、そろそろお休みになってください」
「アスナ〜・・・・」
「お嬢さま・・・・ですから・・・・」
「アスナんとこ、もどりたいなぁ・・・」

木乃香は刹那の言葉にはまったく聞く耳を持たず。
いくら薬のせいだと知っていても、木乃香に密かな恋心を抱いている刹那は、何とも言えない嫉妬感を覚えていた。

「お嬢さま」
「う〜・・・・」
「・・・・お嬢さまー?」
「あ、なんや〜?」

刹那は嫉妬からか、何とか木乃香の気を引こうとした。
木乃香はその刹那に気付き、いつも通りの笑顔を見せる。
惚れ薬のせいか木乃香はどこか色っぽい。
その木乃香に、刹那は見とれてしまった。

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