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606 名前:拍手用小ネタ 『惚れ薬 -木乃香編-』[sage] 投稿日:2007/07/06(金) 21:18:42 ID:6MJ7ybG+

「・・・・せっちゃん?」
「・・・・・・・・うっ・・・・す、すみません・・・・」

刹那は木乃香を呼んでおきながら、距離をとってしまった。
木乃香の色っぽさに理性がダメージを受けたのである。

しかし木乃香からしたら、刹那のその行動は明らかに不自然。
いきなり相手に謝られて逃げ出されたら、興味が沸いてくるのは当然である。
刹那に興味を持った木乃香は、刹那への距離をつめた。

「せっちゃん、どないしたん?」
「・・・・い、いえ・・・・」

刹那は木乃香から顔を背ける。
木乃香はさらに距離をつめ、刹那の顔を覗きこもうとした。

「・・・・アスナ、呼んでこよか・・・・ひゃ!?」

ガシッ

次の瞬間、刹那が木乃香の肩を掴んでいた。
驚く木乃香を、刹那は顔を上げてしっかりと見ている。
その目は真剣そのものだった。

「・・・・アスナさんは、いいですから・・・・」
「う、うん?」
「私だけを・・・・見てください!」
「へ?」
「・・・・あ」

607 名前:拍手用小ネタ 『惚れ薬 -木乃香編-』[sage] 投稿日:2007/07/06(金) 21:20:32 ID:6MJ7ybG+

ついに耐え切れず、刹那は木乃香に告白に近い言葉を口走ってしまった。
しかし言ってしまってから惚れ薬の事を思い出した刹那。
魔法薬で他人に心を奪われている相手に告白など、自滅行為もいいところだ。

「す、すみません!」

刹那は慌ててまた距離をとり、土下座。
例え惚れ薬のせいだとしても・・・・失恋はつらい。

「今のは、忘――」
「――うん、ええよ。せっちゃんだけ見る」
「・・・・・・・・え?」

失恋を覚悟していた刹那。
しかし意外にも、木乃香は刹那の告白を受け入れたのである。
刹那は拍子抜けし、その隙に木乃香に組み伏せられていた。

「せっちゃんも、大好きやから・・・・」
「え、ちょっ・・・・!?」
「ええこと・・・・しよ?」
「ま、待ってください、お嬢さ――っ!?」

――。

「このかさん、刹那さんの所に置いてきて大丈夫なんですか?」
「ここに置いとけないでしょ。今夜私が襲われるじゃない」
「あ、いや姐さん・・・・あれは"最初に見た人間"だけじゃなくて、"普段好意を持ってる人間"にも発情効果が出る媚薬だぜ・・・・」
「・・・・え?」
「刹那の姉さん、今頃襲われてるんじゃないかねぇ・・・・」

608 名前:拍手用小ネタ 『惚れ薬 -木乃香編-』[sage] 投稿日:2007/07/06(金) 21:22:35 ID:6MJ7ybG+

・・・・次の日、木乃香は無事に正気を取り戻していた。
しかし惚れ薬の効果が続いている間の記憶はほとんどなかったらしい。
何があったかは刹那だけ知るが、刹那も口を堅く閉ざした為に真実は迷宮入りとなった。

ただ1匹・・・・カモだけが「若いねぇ」と煙草を吹かしていたが、直後に明日菜に握り潰されていたという。


FIN

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