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878 名前:ホスト[sage] 投稿日:2007/08/03(金) 19:29:03 ID:GhEv3SGC

(・・・・投票しないのも水をさすしな・・・・)

刹那は適当に書き、紙を箱に入れた。
そして全員が箱に入れたのを確認すると、木乃香が集計を始める。
その間にあやかがホスト喫茶の注意事項を話していたが、あまりやる気のない刹那は木乃香だけを見ていた。

(・・・・お嬢様?)

ふいに木乃香の表情が曇った。
が、それも一瞬の事。
木乃香はすぐに明るい顔に戻り、刹那達の方に顔を向けた。

「・・・・結果出たえ。出席番号を黒板に書くな」
「待ってました〜!」

刹那は黒板に書かれる番号よりも、先ほどの木乃香の表情が気になって仕方なかった。
何か行動に変化はないかと目を凝らして見つめる。

「――この五人やえ」

木乃香がすべてを書き終え振り向き、また目が合いそうになった。
刹那は誤魔化すために、慌てて黒板の文字を見る。

8、11、15、18、20。

(・・・・・・・・あれ、15?)

「・・・・え!?」
「あー、やっぱり・・・・」

879 名前:ホスト[sage] 投稿日:2007/08/03(金) 19:30:12 ID:GhEv3SGC

驚愕する刹那の隣で、釘宮が嘆き出す。
彼女の出席番号は11番。
刹那と同じく、しっかりと黒板に記されていた。

「やっぱりこの面子かぁ」
「みんながんばろー!」
「え、拒否権ないの!?」
「頑張るアルよ、バカレッドにバカブルー!」
「これは・・・・困ったでござるな」

どうやら本当に拒否権はないらしい。
8番の神楽坂明日菜と20番の長瀬楓は、さっそく周りに冷やかされていた。
その中刹那は、さきほどの木乃香の顔を思い出す。

(お嬢様は私達を哀れんでくれたのか・・・・何とか逃げ出せないものか・・・・?)

刹那は後ろを振り返り、出席番号18番の龍宮真名を見る。
龍宮も眉間にしわを寄せていた。
・・・・逃げ道は、ないようである。

「今学期の始めにも報告いたしましたように、成績に関係なくとも立派な行事です。皆さん必ず参加するようにしてください!」

そしてホストに選ばれた人たちの同意を得ぬまま、3-Aの小麻帆良祭はスタートしたのであった。

*

「ホストには顔立ち以外にも、"個性"や"エスコートの上手さ"も必要だそうです」
「うんうん、まさにその通りよ」
「難しいね――・・・・」
「・・・・ほんで、実際にはどんな人がいいんや?」

880 名前:ホスト[sage] 投稿日:2007/08/03(金) 19:31:12 ID:GhEv3SGC

ホームルーム後、部活のない人たちは自発的に教室に残り、小麻帆良祭について計画を立て始めていた。
主導権を握るのはハルナ。
演劇部の村上夏美も、指導係として中心に加わっていた。

「みんな役者じゃないから、演じ切るのは無理だと思うよ〜」
「それについてはもう大丈夫だから!」
「え? そうなの?」

ハルナは自前のスケッチブックを取り出すと、それをメモ帳代わりに今回のホスト役メンバーを書き出した。

「まずアスナ! アスナはもう、ツンデレで決定でしょ!」
「ツンデレって・・・・?」
「アスナさん・・・・深くは聞かない方がいいです・・・・」

聞き慣れない単語に疑問符を浮かべる明日菜。
夕映は呆れながらも、明日菜に気にしないよう忠告した。

「で、くぎみーは・・・・ツッコミが強くてそれでおいて優しい、お笑い系で!」
「お、お笑い・・・・? ていうか、くぎみーって言うなー!」
「楓さんはくぎみーの相方役ね! どんどんボケちゃって!」

釘宮の抗議を華麗にスルーし、ハルナは楓の方を向く。

「ボケ・・・・でござるか?」
「そうそう、いつも通りのほほんとしてて。・・・・でもいざと言うときは、キリッとして女の子を守る!」
「あ、あいあい?」

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