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93 名前:記憶喪失[sage] 投稿日:2007/08/17(金) 01:30:27 ID:hH8Mhz7r

『ご馳走様でしたー!』
「お粗末さまでしたv」

ここは明日菜と木乃香とネギの部屋。
そこに修行帰りの刹那が加わり、4人で夕飯を食べていた。

「せっちゃん、今日泊まってって?」
「あ、いえ、私は――」
「いいじゃん、布団余ってるし」

遠慮しがちの刹那だったが、木乃香と明日菜の強い押しでお泊りとなった。
明日菜と刹那が修行の話をし、その間に木乃香が余っていた布団をベッドの隣に敷く。
刹那が敷くと言おうとしていたが、それは明日菜によってできなくなった。

「でさー、いつも振り遅れちゃって・・・・」
「ハリセンと大剣ではぜんぜん違いますからね。今度大剣の方で手合わせしましょうか」

布団を敷き終えた木乃香が二人を見ると、二人はまだ話に夢中で木乃香に気付かなかった。
自分以外の人と楽しそうに話す刹那をみて木乃香は、何故か苛立ちを感じた。

「・・・・せっちゃんこっちおいで〜」
「あ、はい?」
「えい!」
「・・・・なぁ!?」

手伝いかと思って用心無く近づいた刹那。
しかし次の瞬間、木乃香に押し倒されていた。

94 名前:記憶喪失[sage] 投稿日:2007/08/17(金) 01:31:31 ID:hH8Mhz7r

「せっちゃーん、一緒に寝よv」
「ちょ、ちょっとま・・・・!?」
「こらこら、敷いた意味ないじゃない!」

新しいシーツの上で木乃香に押し倒された刹那を、明日菜が助ける。
刹那は苦笑して明日菜に助け起こされ、ネギは三人の仲の良さに笑みを浮かべていた。
木乃香だけがやや不満げであったが、今日は大人しく別々に寝る事になった。

*

――ゴソ・・・・

(ん・・・・誰かまだ起きとるみたい・・・・)

皆が寝静まった部屋に響く、布が擦れる音。
木乃香は真夏の暑さのせいでなかなか寝つけなかった理由もあり、その音で意識を覚醒させた。

「・・・・刹那さん、起きてる?」
「・・・・はい、私は大丈夫ですよ」

(・・・・え?)

まるで打ち合わせをしていたかのように、明日菜と刹那が起き出した。

「・・・・お嬢様に言わなくて大丈夫でしょうか?」
「・・・・大丈夫だって、逆に言わない方がいいよ」

修行なのだろうかと、木乃香は考える。
しかしそれならば、木乃香に黙っている必要はないはず。
それに律儀な刹那の事、寝る前にそういった事は前もって言ってくれるはずである。

95 名前:記憶喪失[sage] 投稿日:2007/08/17(金) 01:32:36 ID:hH8Mhz7r

「それより無理言っちゃってごめんね、どうしても私・・・・」
「いえ、アスナさんの気持ち嬉しいです。私もできる限りご助力したいと思います」

暗闇の中、わずかに笑い合う音が漏れる。
そしてそのまま二人は部屋を立ち去っていった。

(・・・・どこに、行くんや・・・・?)

木乃香は不安に襲われた。
それは今回だけに関わらず、毎朝修行をしている二人を見ている時にも渦巻く不安。
急に仲間外れにされている感じがした木乃香は、じっとしている事ができなかった。

(修行とかやよね・・・・そうやなかったら、どうしよう・・・・)

・・・・木乃香も布団を抜け出し、二人の後を追った。

*

「あれが"魔物"かぁ・・・・なんか京都の時のあいつらとは違うね」
「"魔物"は大体が知性のない化け物をさす言葉です。知性を持つものは魔族と呼ばれる事が多いですね」
「知性のない奴らは害にしかならん。だからこそ私たちが狩るんだ」

森に向かった明日菜と刹那は、龍宮と合流していた。
明日菜は、刹那と龍宮の仕事を手伝いに来ていたのだ。
京都の一件の事もあり、仕事を通して刹那や龍宮から"人外との戦い方"を学んでいるようである。

「うーん、召喚とは違うんだ?」
「はい。もしそうだとしたら、先ほどのアスナさんの攻撃で消えていますし」
「フフフ・・・・急著なくあれに斬りかかるなんて、本当に神楽坂は一般人にしては度胸があるな・・・・」

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