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290 名前:Alcohol[sage] 投稿日:2007/08/28(火) 18:03:51 ID:kcQYI8bP

ここは刹那と龍宮の一室。
今日は龍宮だけが仕事であるため、刹那は剣の手入れをしていた。
その横では仕事服に着替えた龍宮が出掛ける準備をしている。

「では行ってくる」
「あぁ、足元に気をつけて」
「わかっている。怪我して休みに休養させられるのはご免だ」

外は土砂降りだった。
ちなみに今日は金曜日。
明日からは土日の休みとなる。

「・・・・それと、そこにあるのは先月の報酬らしい。好きなの持っていけ」
「わかった」

大抵の報酬はお金で支払われる。
しかしたまに、お金以外の物も報酬として送られてくるのだ。
それは食べ物であったり、マジックアイテムであったり・・・・。
感謝の意が込められた物なので受け取らないわけにもいかなく、二人は山分けして適当に処分していた。

(・・・・夕凪の手入れはよしっと。報酬でも見ておくか・・・・)

玄関に置かれたダンボールの封をあける刹那。
そこには外国の物と思われる袋やビン、小物が入っていた。
どうやら先月の依頼人たちは二人に、相当感謝していたようだ。
刹那は予想以上の量の報酬品に驚きながらも、丁寧に中身に目を通していく。

(怪しい物もなし・・・・これといって役に立ちそうな物もないな・・・・ん?)

291 名前:Alcohol[sage] 投稿日:2007/08/28(火) 18:05:39 ID:kcQYI8bP

ガチャリと大きなガラスの音が響く。
数本入っているボトルが接触したようだ。
刹那はそのボトルを取り出す。

(・・・・お酒? そういえばクライアントに年齢は教えてなかったな・・・・)

依頼主は刹那達のことを"成人した人間"と勘違いしていたようだ。
元々中学生がこういった仕事をしているほうが非常識。
仕方のないことだった。

(・・・・お酒か・・・・どんな味がするんだろう?)

疼く好奇心。
明日から二連休だという事が、刹那の自制心を緩めてしまっていた。

(少しぐらいなら・・・・)

真面目な刹那からは考えられない行動。
まさにこれが"魔が差した"というものだろう。
刹那は数本あるボトルのうち一本を取り出す。
そしてコップに氷を入れると、ボトルの中身を注いで飲んでみた。

(・・・・お世辞にも美味しいとは言えないな。ジュースを入れてみようか?)

冷蔵庫からペットボトルのジュースを出し、コップに注ぎ足してみる刹那。
一度崩れた自制心はなかなか戻る事はなく、好奇心のままに刹那は行動していた。

(・・・・うん、これならなんとか)

292 名前:Alcohol[sage] 投稿日:2007/08/28(火) 18:06:23 ID:kcQYI8bP

調子に乗った刹那は、慣れないアルコールの刺激を楽しみ始めた。
お酒を飲みながら、テレビを見る。
・・・・そして番組がひとつ終わる頃には、ボトル一本のお酒は無くなっていた。

*

(さすがに、飲みすぎたかな・・・・)

アルコールによる眠気で、刹那は横になっていた。
初めてにしては、結構な量のアルコール摂取だったはず。
しかし刹那は眠気以外に大した変化は感じていなかった。
どうやら刹那はお酒に強い体質らしい。

――ピーンポーン

「はい?」

――ガチャッ

「お邪魔するえ〜」
「お、お嬢様!?」

住人の許可なしに立ち入る客人は、幼馴染の木乃香だった。
龍宮がいないと知っていての行動。
木乃香はよく、龍宮が居ないのを見計らって泊まりにきている。

「今、お茶を淹れます!」
「そんな気ぃつかわんといて〜?」
「いえ、お嬢様は客人ですから・・・・――」

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