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124 名前:匂い[sage] 投稿日:2007/10/07(日) 20:15:17 ID:U0a1k9YU

「"花粉症に効く花を取って来い"〜?」
「はい、マスターが・・・・。刹那さんも一緒に来てくれるそうで、今準備に部屋に戻っています」
「そら大変やなぁ」

珍しく修行から早く帰ってきたネギ。
どうやらエヴァンジェリンの花粉症の症状が酷かったらしく、修行どころではなかったらしい。
そのため修行の変わりに、薬草を取って来る事になったようである。

「完治するわけでは無いのですが・・・・魔法調合で、症状をかなり抑える薬が作れるようです」
「うーん・・・・エヴァちゃんが人にものを頼むなんて、怪しいわね・・・・」
「アスナ、そんな疑わんと・・・・でもせっちゃんも行くんかぁ」

木乃香はエヴァンジェリンを疑う明日菜に苦笑いする。
しかし木乃香も少し気になるようだ。

「しょうがないわね・・・・ネギ、私も行くわよ」
「えっ・・・・で、でも・・・・」
「なによ? まさか危険なところ何じゃ無いでしょうね?」
「そ、そう言うわけでは無いのですが・・・・いでででっ!?」

いつものじゃれ合いが始まり、木乃香はまた苦笑い。
その中準備を終えた刹那が訪れ、刹那の了承もあり4人で花を取りに行く事になった。

*

「こんな山奥に、本当に咲いてるの?」
「茶々丸さんの話だと、この先の洞窟の奥に咲いているとか・・・・」

麻帆良学園の一角ではあるが、生徒が足を踏み入れる事はほとんど無い地域。
そこに、今回の目的の花は咲いているという。


125 名前:匂い[sage] 投稿日:2007/10/07(日) 20:17:43 ID:U0a1k9YU

「えらい遠いんなぁ」
「足元に気をつけてくださいね、お嬢様」

ネギと明日菜が先頭を歩く。
その後を木乃香が追い、木乃香の後ろには刹那がしっかりとついていく。
さすがに修行の一環ということもあって、道は険しいものだった。

「あ・・・・あの洞窟ですね」
「へー、本当にこんなところにあったんだ」

四人は周りに気を配りながら、洞窟へと進んだ。
学園内いえど、ここまで自然が生い茂っていれば蛇などの動物も出る。
警戒を怠るのは危険なのだ。

「なんや、ええ匂いがするなぁ・・・・」
「うん、香水にするといい感じ・・・・」
「女性ってこういう香りが好きですよね。お姉ちゃんも好きでした」

洞窟内は花の香りで充満していた。
おそらく目的の花だろう。
その香りの良さに、前方にいた三人は表情を緩める。
しかし一番後ろにいた刹那一人だけ、浮かない顔をしていた。

「太陽の光が無くても大丈夫なの? 確か植物ってコウ・・・・なんたらで、生きてるんでしょ?」
「光合成な、アスナ」
「それと正確には日光と水ですね。日を浴びる事で、周りの二酸化炭素と水を――」
「あーはいはい、わかったわかった」

他愛無い会話をしつつ、四人は奥へと進んでいった。
木乃香は途中、会話に参加しない刹那を振り返く。


126 名前:匂い[sage] 投稿日:2007/10/07(日) 20:21:22 ID:U0a1k9YU

「・・・・せっちゃん?」
「え、あ、はい」

刹那は、口で息をして辛そうな顔をしていた。
が、木乃香と目が合うとスッと姿勢を整えた。

「せっちゃん、具合悪いん? 顔色悪いえ・・・・」
「い、いえ・・・・そんな事はありませんよ」
「ほんま・・・・? 具合悪いんなら――」
『わぁー!』

木乃香が刹那を気遣っている最中、先に行っていたネギと明日菜が歓声を上げた。
何事かと、木乃香と刹那も駆けつける。

「わぁ・・・・」
「これが・・・・エヴァンジェリンさんが言っていた花・・・・」
「すごいなぁ〜!」

四人が辿り着いた場所には、目的の花と思われる物が群生していた。
洞窟の最奥と思われるその場所はひらけていて、上には大きな穴があって空が見えた。
これならば水も日光も届くので、植物も生きられる。

「洞窟の奥に花畑・・・・ロマンチックやな〜!」
「このか、刹那さん、こっちもすごいよ!」
「行ってみよ、せっちゃん!」
「あ、はい・・・・」

木乃香は刹那の手を引き、明日菜の元に向かう。
そこには川が流れていて綺麗な色をした魚が泳いでいた。

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