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◆yuri0euJXw 氏
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639 名前:4/6 ◆yuri0euJXw [sage] 投稿日:2007/12/04(火) 01:01:01 ID:baMzFit3
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「えへ‥‥‥温かいえ‥‥。」
「お優しいんですね‥‥お嬢さまは‥‥。」
「ううん。気まぐれなん。うち‥‥。でもな‥‥せっちゃんと一緒にやりたかったんよ。」
「一緒に?」
「うん。いろいろ考えたんやけど,プレゼントあげたり,ケーキ食べたりするクリスマスも楽しいえ。」
「でもな‥‥うち,せっちゃんともっとたくさん思い出作りたいんや。」
私のポケットの中で,きゅっとお嬢さまは私の手を握り締めた。
「一緒にいろんなことして,苦労したり感動したり,そんなんの積み重ねが一番いい思い出になるんやないかと思って‥‥。」
「お嬢さま?」
「せっちゃんは‥‥うちの特別やから。」
そう言ってお嬢様は私にもたれかかった。
触れたところが温かくて,私はその間だけでも寒さを忘れそうなほどに温かさを感じていた。
「ほらっ,夕日が沈んでくえ。この瞬間が感動的なんよ。」
「‥‥きれいですね。」
すぐそばまで来た透き通る夜空の深い青と燃えるような夕焼けの赤が見事なバランスで溶け合っていく。
私たちはしばらくそれを黙って見つめていた。
一呼吸一呼吸ごとに空の深みは増していき,水平線の真っ赤な空が消えかけると,あたりは夕闇に包まれていた。
「寒くなりますし,帰りましょうか。」
「‥‥せっちゃん?」
「はい。なんでしょう。」
「ずっと‥‥これからも‥‥そばにいてね。」
「はい。もちろんです。」
佇んだまま,お嬢さまは静かに言う。そして私も静かに答える。
もたれかかったお嬢さまは,そのまま私の胸まで移動する。
そして私の胸に寄り添って,私にしか聞こえない呟きを響かせて言った。
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640 名前:5/6 ◆yuri0euJXw [sage] 投稿日:2007/12/04(火) 01:01:55 ID:baMzFit3
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「好きなんよ‥‥。せっちゃんのこと‥‥。」
何とはなしにお互い感じあっていた。でも言葉にすることはなかった。それでいいと思っていた。
お嬢さまの告白は,私の心に甘く響いた。
人を愛するなんて私には縁遠いことだと思っていたから。
ましてお嬢様に心寄せているなどと‥‥。
でもこの暖かい気持ち,教えて下さったのはお嬢様‥‥貴方です。
私はお嬢様をそっと抱きよせ,想いを告げた。
その日,聖夜にはまだ早かったが,私たちはまたひとつ二人の絆を確認しあったのだった。
そして,クリスマス会当日。
和気あいあいとにぎわう遊戯室とそこにいるのは可愛らしいサンタが4人。
そして一際人気なのは‥‥。
「あっこら,プレゼントは順番だって!」
「そうやえ〜。いい子にしないとプレゼントあげへんぇ〜。」
「だってー。木乃香姉ちゃんのクッキーうまいんだもん。」
「取り合わんでも,たくさんあるえ。」
「おっ,お嬢さま〜。のんびりなさってないでこっちもどうにかしてくださいよ〜。」
「のんびりなんて失礼やで。はんなりって言ってや。」
園児に揉みくちゃにされる京都美人二人であった。
園児が入り乱れた遊戯室の中央に向かってアスナが二人に野次を飛ばす。
そんなアスナの背後にいたずらっこの顔をした園児が滑り込んできた。
「アスナ姉ちゃん今日はクマパンじゃねえのな。」
「コラー!!!!待ちなさい!クソボウズ!!」
「まぁまぁ‥‥アスナさん。」
だからガキは嫌いなのよ!と言いながら,ペロンとスカートをめくった
園児を大人げなく追いかけまわすアスナをやれやれといった表情でネギは見つめていた。
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641 名前:6/6 ◆yuri0euJXw [sage] 投稿日:2007/12/04(火) 01:04:15 ID:baMzFit3
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「おやおや。刹那君可愛いねぇ。それにアスナくんも木乃香くんも。」
煙草を燻らせたナイスミドルがほのぼのとして眺めている脇では,
麻帆良パパラッチが必死にその貴重なコスプレを自慢のデジカメに納めていた。
クリスマスなんて今まで気にしたこともなかった。
でもお嬢様と過ごす時間が少しでも長く,ずっといつまでも続けばいいなと私は思った。
園児に揉みくちゃに楽しまれる私の姿を見て,嬉しそうに微笑まれるお嬢様。
その笑顔が私の心を温かく包む。私もお嬢様のことが‥‥大好きです。
今年のクリスマスは,とても大切なものが届いた気がします‥‥お嬢様。
「ところでなんでミニスカなんですか?」
「それは‥‥。」
「それは?」
「うちが見たかったから。せっちゃんのセクシーなあんよ♥」
「なっ?! ( ̄口 ̄)」
「っ‥‥今日は,特別ですよ?」
「うんっ!」
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