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232 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2006/01/17(火) 21:18:58 ID:Wye2RD7X
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「う……ん…」
目を開けると目の前にこのちゃんの満面の笑顔があった。
昨日このちゃんがお風呂に入った少し後から記憶が無い……
まずは状況把握だ。
私はベッドに横になっている。
横にはこのちゃんが同じように横になっている。
とりあえず、衣服に乱れはない。
私が混乱しながら状況確認をしていると、おもむろにこのちゃんの腕が私の首に回されていた。
「な、この…お嬢さ…っんん!?」
いきなりこのちゃんにキスされた……
しかも何か口移しで口の中に入れられた。
口に入れられた物が飴であると気づいたときには、ポンっといい音がして私の体が小さくなった後だった。
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233 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2006/01/17(火) 21:20:01 ID:Wye2RD7X
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「おはよ!せっちゃん。」
「な……お、お嬢さま…何するんですか!?」
「何ってキスやよ?ウチせっちゃんのこと好きやから。」
何気に凄いことサラッと言いすぎやで、このちゃん。
「私かて、このちゃんのこと好きやけど…ちっさくすることないやん……」
「何も言わないでちっさくしたんは堪忍な。
でも、せっちゃんちっさくしたんは、ウチからせっちゃんへのプレゼントなんやから!」
「お嬢さまから私へのプレゼント……?」
何だろ。私なんかがこのちゃんからプレゼント貰うような理由無いのに。
考えても私にはプレゼントを貰う理由が浮かばない。
「誕生日おめでとう!せっちゃん。」
「え?たん…じょう…び…?」
誕生日を最後に祝われたのは何年前だろう……
小さい頃、京都でこのちゃんに祝ってもらったのが最後だったかもしれない。
ここ数年は剣の稽古やこのちゃんの護衛に力を入れていたから、
誕生日のことなんて綺麗に忘れていた。
「やっぱせっちゃん覚えとらんかったん?今日はせっちゃんの誕生日やよ。
ネギ君には学校は休むって伝えてあるから、昔みたいに一緒にあそぼ?」
そう言うと、このちゃんも飴を舐めて私と同じぐらいの年齢の姿になってしまった。
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234 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2006/01/17(火) 21:21:23 ID:Wye2RD7X
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今、私とこのちゃんはよく一緒に遊んだ頃の姿になっている。
見た目の年齢としては、小学校低学年ぐらいだ。
「私へのプレゼントというよりはお嬢さまの強い要望が込められているような気がしますが?」
「そ、そんなことあらへんよ?」
今日は一方的過ぎてちょっと驚かされたから、少し皮肉を言っても罰は当たらないだろう。
何事も形から入るというのは、あながち間違っていないのかもしれない。
このちゃんまで小さくなってしまったから、一緒に遊んでいた頃に戻ったような気がしてくる。
今日一日は昔に戻って遊ぶのも悪くないかな。
何より、このちゃんが楽しそうだし。
「お嬢さま、遊び行きますえ」
「やん、お嬢さまなんて言わんといてー」
「ほな、このちゃん、行きますえ」
今だけは昔みたいに呼ぼう。
そのほうがこのちゃんは笑ってくれる気がするから。
私にとっては、このちゃんの笑顔こそがプレゼントなのかもしれない。
-end-
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