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462 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2006/02/21(火) 23:33:44 ID:mbvKitk4
「コノカお嬢様・・・・・・・”嬢”・・・はどうしましょう?」
「”コノちゃん”デイイダロ」
『・・・・なぜチャチャゼロが呼び方を知ってるんだ???』
疑問を感じつつ、”コノちゃん”とチョコにペンシルで文字を刻む。
エヴァンジェリンさんのことを気にしてか、上手く書けたのを確認すると
茶々丸さんは急いでラッピングしてくれた。
なんだかとても疲れた。こんなにチョコを作るのは体力が必要なものなのか・・・。
今まで無縁だったイベントにつくづく感心させられた。
『エヴァンジェリンさんは何してるのだろう?ネギ先生にでもあげるのかな?』
後ろからこっそり覗こうとした私を寸前の所で彼女は止め、ギロッと睨み付ける。
「まだ見るな!」
「ヤレヤレ 困ッタ御主人ダゼ」
仕方なしにソファへ腰掛け、茶々丸さんが入れてくれた紅茶を飲んだ。
慣れない作業をしているのはエヴァンジェリンさんも私と一緒で、不慣れな手付きでペンシルと格闘している。
しばらくたって、やっと終わったのかいそいそとラッピングを始め、ふうっとため息をついて満足げに唇を引き上げる。
彼女なりに上出来だったのだろう。鼻歌混じで冷蔵庫へとチョコをしまった。
彼女は誰にチョコを渡すつもりなのだろうか?

463 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2006/02/21(火) 23:42:36 ID:mbvKitk4
そして夕方・・・
「お・・・お嬢様、ちょっと宜しいでしょうか。」
緊張しながらもコノカお嬢様の部屋へと尋ねた。もちろん手には昼間作ったチョコの包み紙を持っている。
「せっちゃ〜ん!待っとったで〜今日せっちゃん学校休むんやもん。寂しかったわぁ。」
部屋に入るなり飛びついてくるお嬢様に私の胸は高鳴った。
結局あの後、慣れない作業に疲れた私はエヴァンジェリンさんの家で休ませてもらった。
学校は朝から休んだことになってしまった。
「アスナさんたち・・・は・・・?」
「みんなおらんよ。あ〜〜〜もしかしてチョコ!?せっちゃんそれチョコやないの!?」
私の手にしている紙袋をお嬢様は目ざとく見つけピョンピョン跳ねて喜んでいる。
「バレンタイン?覚えておってくれたんや〜なんや嬉しいわぁ。せっちゃん大好きや〜」
満面の笑みで私を見つめるお嬢様に、私も微笑み返した。
『やっぱり作って良かった』
「あ、でもちょっとコゲてしまって・・・苦いかもしれないのですが・・・」
ガサガサと包みを開けるお嬢様の口にあの甘コゲチョコが入る前にそう告げた。
「せっちゃんが作ったん!?」
お嬢様は目を丸くして驚いている。
今まで手作りのお菓子をあげたことなんてない。あげるのももらうのももちろんお互い初めてだ。
「ええ。茶々丸さんに教わったんです。」
チョコに書かれた「コノちゃん」の白字をしげしげ見つめ、お嬢様は口の中にそっと押し入れた。

464 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2006/02/21(火) 23:57:28 ID:mbvKitk4
「・・・やっぱり苦い・・・ですか?」
目の前のお嬢様の顔に釘付けになる。ハラハラしながらお嬢様の口が開くのをじっと待つ。
「甘いやん。せっちゃんの味がするわ〜 甘くておいしいえ」
ニッコリとそう告げるお嬢様の口からはホノカにチョコの甘い香りが漂った。
チョコの香りに気を取られているうちに、気がつくとお嬢様の唇が私に近づいてきていた。
柔らかいお嬢様の唇が触れた後、香りよりもさらに甘い舌が滑り込まれた。
「お・・・お嬢様!?!?」
「甘かったやろ?」
そう言って微笑むお嬢様はちょっぴり子悪魔のようでとても可愛らしかった。
ほんのり苦味が残るチョコはお嬢様の魔法で甘い甘いチョコに変身していた。
「ホワイトデー待っとってな」
「はい」
今夜は甘い香りに包まれて大好きな人と眠りに就きたい。


−END−


465 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2006/02/22(水) 00:00:36 ID:1R1+zAzc
続き???


翌朝、自室へ戻るとドアノブに見たことがある紙袋がかかっていた。
「!?」
リボンを解いて包装紙を開けると・・・
「SETSUNA」
白字で書かれたチョコ

「ホワイトデー期待して待ってるからな」
彼女の声が聞こえた気がした。


−今度こそEND−

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管理人:虚武僧
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