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623 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2006/03/12(日) 02:53:23 ID:3FcUxAJC
朝日の眩しさと頭を撫でられる感覚で目を覚ます。

「あっせっちゃん、おはよ」
「おはよ…ございます……」

私は一度うっすらと開けた目をそのまま閉じる。
正直、頭を撫でられるのがこんなにいいものだと思わなかった。

「また寝るん?もう朝やから起きなあかんよ」
「いえ……お嬢様に頭を撫でられるのが気持ちよかったものでつい……もう少しこのままで居てもいいですか?」
「ええよ、何やせっちゃん意外と甘えんぼさんなんやね」

そう言いながらこのちゃんは私の頭を撫で続けてくれる。
目を閉じたまま昨日のことを思い出す……


私は今までこのちゃんには知られたくなかった自分の醜い部分……
嫉妬心や独占欲を全てさらけ出してこのちゃんを求めた。
このちゃんはそんな私を受け入れてくれた……そして、このちゃんも私と同じ気持ちだと知ることができた。


いつの間にか撫でてくれていた手が止まっている。どうしたんだろ……
目を開けると第二ボタンまで外して若干肌を露出させている私の首元にこのちゃんは見入っている。

「せっちゃん、肌白いから目立つなぁ」

苦笑しながらこのちゃんは言う。たぶん、昨日付けられた赤い証の事だろう。
シャツの下にも私がこのちゃんに想われている証は無数に存在する。

624 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2006/03/12(日) 02:53:56 ID:3FcUxAJC
このちゃんは私の首の辺りを擦りながら言葉を続ける。

「首のこれは隠せへんよね……いっそ学校休まへん?」
「サボる……ということですか……?」
「そうやえ!このまま学校行ったらハルナと和美ちゃんのネタにされてまうよ?」
「そ、それは遠慮したいですね……」

目をギラギラ輝かせてるハルナさんと朝倉さんの姿が容易に想像できた。
怖い…怖過ぎる……

「そやろ?それにせっちゃんいつも忙しそうやから今日はゆっくり休んどき」

このちゃんが撫でるのを再開してくれる。
撫でられる気持ちよさが私を夢の世界へと誘う……




後日、首の痕は消えていたのに一緒に休んだという理由からハルナさんと朝倉さんのターゲットにされてしまった。
あの二人からは逃げられない運命だったのかもしれない……

そして、あの日からこのちゃんに頭を撫でてもらうのが私の日課になったのは余談です。

-end-


632 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2006/03/12(日) 21:32:21 ID:3FcUxAJC
>>622
side:ネギ&明日菜
「あれ、アスナさんだけですか?このかさんは……?」
「このかなら刹那さんとこ寄るって連絡あったわよ」
「そうだったんですか。それじゃあ夕飯どうしましょうか?」
「いつ帰ってくるかわからないからとりあえず私が作ろうと思うんだけど」
「……あ、アスナさんが……ですか……?」
「ちょっと、その反応は何よ?だいいち他に誰が作るっていうのよ!?」
「ぼ、僕が作りますから!アスナさんはできるの待っててください!!」
「あ、姐さん、オレっちも兄貴が作ったほうがいいと思うぜ……」

何故か必死に自分が夕飯を作ると明日菜を説得するネギの声が聞こえ、後にこの世のモノとは思えない悲鳴が聞こえたらしい。


side:龍宮
部活中に学園長から仕事の依頼メールが来ていたため、私は相棒の刹那に連絡しようとした。
電話をかけるも無応答。携帯にメールを送るも返信無し。
刹那のことだから心配する必要は無いとは思うが……
しかたない……今日は一人で片付けてくるか。

もう少しで日付が変わる。
いつもより遅くなってしまったな……
む……
何故刹那と私の二人部屋から二人分の気配がするんだ?
一人は刹那だとしてもう一人は……こんな時間にあいつと一緒に居るとすればあいつのお嬢様ぐらいか。
それで連絡が付かなかった訳か。

今日は実家で寝るとしようかな。
今部屋に入るほど私は無神経ではないからね。

633 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2006/03/12(日) 21:33:24 ID:3FcUxAJC
>>624
side:木乃香
木乃香が部屋に戻るとカモがぐったりした様子で倒れている。
明日菜とネギはまだ学校から帰っていないようだ。

「カモ君どないしたん?」
「こ、このか姐さんか……実はな、アスナの姐さんが夕飯作るって言ってよ……兄貴も説得したんだけど押し切られちまってな……」
「それでカモ君そんなにぐったりしとったんか……ごめんなカモ君、今度からせっちゃんとこ行くときはご飯用意してから行くようにするから安心してええよ」
「助かるぜ……このかの姐さん……」


side:刹那
「なぁ刹那」
「なんだ?龍宮」
「最近、午後の授業になると凄く幸せそうな顔してないか?昼休みに何かあるのか?」
「気のせいじゃないか?毎日屋上でお嬢様の手作り弁当食べてその後にいい子いい子なんてされてるわけないじゃないか」
「ほほぅ」
「あっ……」
「良かったな。刹那」
「あ、ああ……」

恥ずかしさで真っ赤になる刹那。そしてそんな彼女の前にはニヤニヤと笑う龍宮が居る。

「あ、あの……龍宮、このことは他言無用で頼む」
「そうだなぁ……今度あんみつを奢ってくれ。それで手を打とう」


各部屋でそんなやりとりがあったとか無かったとか。

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