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39 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2006/06/12(月) 21:37:44 ID:tGpiYo7D


「うん…」


優しいせっちゃん。
何の役にも立てないウチを守ってくれる…優しいせっちゃん。

「…せっちゃん…
…ウチな、ウチ…せっちゃんのこと…、大好きえ…」

声は、涙でぼろぼろだった。

そんな声を拾い上げて、せっちゃんは微笑ってくれた。

「…はい。
わかっています。
私もお嬢様と同じ、ですから」

握った手が、暖かい。こんなにも近くにせっちゃんがいる。

「せっちゃん…が、ウチのこと守れるように…毎日稽古してるんは…わかって…るのに…」

「…はい」

「毎日…学校でたくさん…いっしょにいられるんに…」

「…はい」

「なのに、稽古の時間とか、ほんの少し離れるのも…イヤや…」

「………」


40 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2006/06/12(月) 21:40:11 ID:tGpiYo7D


「…ごめんな、困らせてるんは…
わかっ…」

不意に抱きすくめられ、言葉が途切れた。

「…お嬢様…」

腰に強く回された、せっちゃんの細い腕。せっちゃんの匂いといっしょに体温が伝わる。
少し、戸惑ったけどウチも恐る恐る手を背中に回した。

「申し訳…、ありません…
上手く伝えられなくて…悲しく…させて…
でも、でも憶えていてください
どこにいても何をしていても、私はお嬢様を…
―想っています」



41 名前:名無しさん@秘密の花園[] 投稿日:2006/06/12(月) 21:42:08 ID:tGpiYo7D




涙が零れたのはどうしてなんだろう?
ほんの少しでも、離れるのがイヤだったから?

涙が零れたのは、ウチが思うよりずっと、ずっと…
せっちゃんが優しいから―




涙味のキスをして、せっちゃんは照れたように笑った。


end...

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