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152 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2006/07/29(土) 18:29:57 ID:xWwS2vQV
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「なぁ、せっちゃん?」
「はい、なんでしょう?」
「せっちゃんは何お願いするん?」
素っ頓狂な質問に、私の頭上には突如疑問符が大量発生した。
……???
お願い?
今日はクリスマスだったろうか?
いや、それにしては暑い。
思考が『お願い』という単語に結び付かない私を見て、お嬢様が笑った。
「イヤやわぁ、せっちゃん、今日七夕やで?
笹にお願い吊す行事。」
…あ、そうか。
世間はもう7月で今日はその7日。
毎日稽古に護衛に明け暮れる私にはあまり季節感というものがない。
そういえばそんな行事があったっけ…
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153 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2006/07/29(土) 18:32:07 ID:xWwS2vQV
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「お嬢様は何をお願いするのですか?」
「えぇ〜、ウチのお願い事なんて…
…そんなん決まってるやんか?」
「?
なんでしょう?」
「〜…
…わかるやろ?」
私は超能力者ではないのでちょっと解りかねますね…と言おうとしたら、むぅ〜とした顔から一転、
「せや!
今日の夜ウチの部屋で一緒にお願い事せーへん?」
満面の笑みで誘われたら断る言葉なんか勿論出てくる筈がない。
笑って頷くと、お嬢様は照れたような笑顔を返した。
お嬢様から、ごはん作っておくからとニコニコ笑った絵文字入りのメールが入った。
どうやら夕飯をご一緒できるようだ。
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154 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2006/07/29(土) 18:34:02 ID:xWwS2vQV
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どうやら夕飯をご一緒できるようだ。
お嬢様は世間一般の『お嬢様』とは違い、非常に家庭的だ。
お嬢様の手作り料理を食せるとはなんて幸せだろう。
…多分、今私の顔はだらしなく緩んでいる筈だ。
(って、いかんな…
覇気が足りん)お嬢様は世間一般の『お嬢様』とは違い、非常に家庭的だ。
お嬢様の手作り料理を食せるとはなんて幸せだろう。
…多分、今私の顔はだらしなく緩んでいる筈だ。
(って、いかんな…
覇気が足りん)時計は間もなく約束の7時、1時間前を指そうとしていた。
覇気を入れる為に竹刀を振っていた訳だが、なんだかそわそわしてしまって全くもって身に入らない。
頭から冷水をかぶる。
初夏の太陽光とお嬢様の笑顔で熱くなった頭が冷えてゆく。
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