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912 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/01/11(木) 23:36:38 ID:/JsAMxu5
>>911

「へ?この……お、お嬢様! お嬢様!?」

慌てて体を支えて、顔を覗き込む。

「ふゃぁ……」
「の、のぼせてるーーー!!?」

こんなときに、とか、そういえばお嬢様はほとんど湯につかってばかりだったような、とか
様々なことが頭を駆け巡る。しかし、このままぼんやりしてるわけにも行かない。
私はお嬢様を抱き上げて、慌てて脱衣所へと走ったのである。

たどり着いてから、タオルで体を拭かなくてはいけないことに気がついた。
そこを何とか無心で突破。
服も着せたほうがいい事に気がついた。
今はそれどころじゃない! 無心だ無心! と再び心の中で念じながら、何とか着せた。
諸般の事情で下着は省略させていただいたが。

そこまでしてから、さらに寝かせるのに丁度いい場所が無いことに気がついた。
床は論外。木製の長椅子はあるものの、お嬢様を寝かせるのにはちょっと体が痛そうだ。
いっそこのままお嬢様の部屋まで運ぶか、と考えたが、
時刻的に明日菜さんはまだ戻っていないだろうし、ネギ先生もまだ寝ているだろうと考えて却下。

結局。

「此処で第二ラウンドか。仕方が無いな、今しばらく部屋を空けてやろう」

部屋に戻った瞬間に、言われた台詞がコレだった。

913 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/01/11(木) 23:37:35 ID:/JsAMxu5
>>912

「違う! そんな事は断じてやってない!」
「ははは、そう照れるな」

先ほどの状況を考えると洒落にならない事を言う龍宮。
挙句の果てに、

「ごゆっくり。遅刻するようなら、適当に言っておくよ」

等と言って本当に出かけてしまった。
そんな、要らない気は使わなくていいのに。
私はため息をつきながら、ベッドに寝かせたお嬢様を団扇で扇ぐ。

先ほどの風呂場での事が、自然と頭に浮かんできた。
拭いた時のお嬢様の体のやわらかい感触は忘れられな……だからそうじゃない!
うう、冷静になってみればあの精神状態はとても危なかった。
あのまま何も無かったらきっとお嬢様に……ゴクリ。
うわああああああ!
うう、まだ落ち着いてないのか。つくづく私は修行が足りない。精進せねば。

兎にも角にも、お嬢様が無事でよかった。うん。
今はただそうとだけ胸中でとりまとめて置くことにしよう。深く考えると危険だ。お嬢様が。

「あれ……? せっちゃん……?」
「あ、お嬢様。お加減は大丈夫ですか?」
「もー。またお嬢様って言うー」
「へ? す、すいません」
「さっきやっと、このちゃんって呼んでくれたのに」
「あー……」

914 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/01/11(木) 23:39:25 ID:/JsAMxu5
>>913

どうやらお嬢様、のぼせて気絶する直前のこともしっかりと覚えておられたようで。
あの時の事を考えると、顔から火が出そうなほどに恥ずかしい。

「それに」
「はい?」

言葉を続けるお嬢様の頬が、少し火照ったように思えた。

「せっちゃんにやったらキスも、それ以上も、されてもウチ全然かまわないんよ……?」

!!?
一瞬、何を言われたか解らなかった。言葉の意味を理解した時には、
既に起き上がったお嬢様が、ベッドに手をついて近づいて来ている真っ最中で。

「だからな? せっちゃん……」

頬を染めながら私を見つめるお嬢様に、私は、私は……!


<終劇>

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