いつの間に眠ってしまったんだろう。
目を開くと、机の上に置かれたライトだけに照らされた薄暗い自室。
夕食後、部屋に戻ってコタツの中で茶を飲んでいたあたりから記憶が無いが、
無意識に潜り込んだのかもしれない。今居る場所はベッドの上。
一体何時だろう。なぜか少し痛む頭を振りながら身を起こす。
目覚し時計の在り処に向けて手を伸ばそうと動いた時、太もものあたりが柔らかい何かに触れた。
寝ぼけた頭で、なんだろう、と目向けたものの、そちらの方には布団の塊があるだけだった。
何気なく、その布団をめくってみる。
……見なかったことにした。
私は、元に戻した布団の塊に背を向けて、また寝転がる。ああ、これは夢。きっと夢。
だから早く朝になってください。いや、もう朝ですよね?きっとそうだ。
だから次に目を覚ました時にはもう朝で、目覚ましが鳴って私は何時ものように起きられるはず。
「せっちゃん……?」
小さくつぶやく声が聞こえて、背後でごそごそと音がする。
動く布団が時折背中にふわりと触れて、眠りに就きたい私の頭の邪魔をする。
「んー……?さっきなんや動いたみたいな気がしたんやけど」
小さな欠伸が聞こえて、またなにやらごそごそと音がする。
「あー、せっちゃん、布団から出てしもうたら風邪ひくえ」
先ほど起き上がってから、布団の外に出したままだった上半身が、暖かい何かに覆われた。
それからしばらく静かになって。やっと、再び眠気が私の頭に白く霞を掛け始めた頃。
