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390 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/04/09(月) 23:39:28 ID:56z/sorr
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「な、せっちゃん」
「なんでしょう?」
「なんで急に走ろ思ったん?」
お嬢様が「ん?」というような顔で聞いてきた。
いや、素直にお嬢様のおしおきが嬉しくって、なんか二人きりになりたくてなんて言えるわけもないから、わたしはあたふたしてしまった。
「え、いや、…あの…」
でも、別のいいわけを考えても、目の前のかわいらしいお嬢様をみると、
頑張って回転させている頭もだんだんスピードが下がってきて。
やっぱり上手いいいわけが思いつかず、
「すごく恥ずかしいんですけど…始業式のときにお嬢様に手を握ってもらえて、…あの、すごく嬉しくって
それで、あの…式が終わったあと、もうちょっと握ってたかったなって思ってたら、お嬢様がぎゅっってまたしてくれて
それで、なんか胸がむずむずするような、きゅーってなるような感じになっちゃって
それで、…それで、はやくドコかに行きたいなって思って…」
けっきょくホントのことを言ってしまった。
でも、お嬢様はふへへって笑って。
「せっちゃんは、うちが手握るの嬉しい?」
「…恥ずかしいんですけど、でもすっごく。」
「胸がきゅーって、ソレってドキドキしてるんと違う?」
「!?ドキドキ…ですか!?」
えええ…ドキドキって…
お嬢様にドキドキしてるのかな…わたし…
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391 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/04/09(月) 23:40:00 ID:56z/sorr
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「!?」
お嬢様がわたしに抱きついてきて、腰に手をまわしてきた。
ちょうどわたしの胸のところにお嬢様の頭があたっていて。
ふわっとお嬢様の使っているシャンプーのようないい香りがした。
なによりお嬢様の体温が心地よかった。
わたしも自然とお嬢様の腰に手を回した。
「ふふふー、せっちゃんの心臓の音聞こえる」
「ドキドキ…してますか?」
「めっちゃドキドキしとるなぁ」
だってお嬢様がこんなに近くにいたら、ダレでもドキドキしてしまいますよ。
お嬢様がこんなことを聞いてきた。
「せっちゃんは…うちのこと好き?」
「もちろんです!」
「じゃあ、ちゅーしてもエエ?」
えええええ!?
ちゅー!?
ちゅーって…キス?接吻??
わたしとお嬢様が!?
「好きなもの同士はちゅーしてもエエんやよ?」
「そ、そういうものなのですか」
「せっちゃんは考え方が昔すぎるんねん
最近は好きなもの同士はちゅーするんねん」
「そうなんですか?」
「そうやで!せっちゃん、うちのこと好きなんやろ?
うちもせっちゃん大好きやもん!」
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392 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/04/09(月) 23:41:46 ID:56z/sorr
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そのあと、少し沈黙が訪れて、
お嬢様が目を閉じて顔を近づけきた。
あわわ。
お嬢様の顔が近くなってきた。
目を閉じても絵になりますね、お嬢様。
まるで聖母さまのようです…
じゃなくて!
わたし、ちゅーされるんだァっ
恥ずかしいッ
そう思ってぎゅっって目を閉じた。
恥ずかしいヨっ
ガララッ
まるでアニメみたいにキスまであと数ミリのところで、教室の扉が開いた。
わたしとお嬢様は目を合わせ、
その後、扉のほうを見た。
扉を開けた人物、長谷川千雨は唖然としていた。
確かにびっくりするな。
わたしとお嬢様はお互い抱き合い、キスしようとしていたのだから。
千雨はあと少しで、手に持っていたノートパソコンが落ちそうになっていたが、それは留めた。
「あー…あれだ。まぁ…こういうこともあるから…そういうことは寮でやれよな。」
そう言うや、ガラガラと扉を閉めて行ってしまった。
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393 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/04/09(月) 23:43:06 ID:56z/sorr
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「あやー、見られてしもうたな」
「そ、そうですね…」
あ、と気がついてわたしはお嬢様の体から手を離し体を離した。
「せっちゃん」
「いけません、お嬢様。
こんなことをしていたら、ダレが見ても誤解してしまいますよ」
「…誤解ってなんなん?」
「え?」
わたしとお嬢様がただならぬ関係というふうに誤解されてはいけないと思って体を離したけれど、
逆にお嬢様を不愉快にさせてしまったようだ…
「うち、せっちゃんのこと好きやもん。ちゅーしたいって思うもん!
好きな人とのちゅーなんて見られたって平気やもん!」
「お、お嬢様っ」
そういう意味ではなくて…
そう言おうと思ったら他のクラスメイトたちが教室に入ってきた。
「あれー、木乃香に刹那さんここにいたの?」
「二人とも入学式のイス出し、ここでサボってたなぁ」
みんなに言われてお嬢様も
「あはは、ごめんね」
そう言いながらみんなの輪に入っていく。
どうしよう…
お嬢様と…ケンカしてしまった。
その後、帰りのSHRがあった。
そのときにチラッとお嬢様のほうを向いてみたけどプイっと目を逸らされてしまった…
いつもなら、笑って手を振ってくれるのに…
どうしよう…
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