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146 名前: ◆GvbCrZA3mg [sage] 投稿日:2008/05/17(土) 16:45:30 ID:kvixxI8G
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ふと目が覚める。
お嬢様が不安がっているのは痛いほど解るから、目が冴えたのだろう。
難儀なものでこの姿でも感情が働いてしまうらしい。――仕方の無い事だが。
ひょい、とお嬢様のベッドへと上がる。
「…うぅ…せっちゃ…」
夢でも見ているのだろうか、だけどうなされていて…涙が出ていた。
その涙を舐め取るが…目を覚めさせてしまった。
「ぁ…ワンちゃんか……なんや伝わったんかな…あはは…」
最後の笑いも、乾ききったものだった…心的疲労が見られる。
「クゥーン…(お嬢様…)」
「なぁんや、心配してくれとるん?…そうやな…ワンちゃんなら…」
お嬢様は起き上がって座り、語り始めた…
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147 名前: ◆GvbCrZA3mg [sage] 投稿日:2008/05/17(土) 16:46:32 ID:kvixxI8G
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「ウチな、こんなんになってまうぐらい好きなのに…
せっちゃんが解っとらんのかな…、今日の仕事もそうやけど…
心配する身にもなって欲しい…なんて、な…
どちらにしてもせっちゃんに言えんのやから、内弁慶もいいとこやな…」
苦笑しながらも私の頭をなでる、だが確かに涙が流れたのが見えて…
こんな想いを、私はさせていたのか…。
申し訳ないと思う気持ちと只々嬉しい気持ちもあって、内心複雑だが…。
「せっちゃんやったら…」
モヤモヤと考えていることを一時的に止め、言いかけるお嬢様を見る。
「せっちゃんやったら…こういう時、どうするんやろう…?
ウチが急に消えてもうたら、探してくれるんやろか…?」
寂しそうな目の中に確信も見えた。―――気がした。
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◆GvbCrZA3mg(零 ◆13J3XBqmM6) 氏
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