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757 名前:もしも明日菜が生き返っていなかったら?〜刹那side〜[sage] 投稿日:2007/03/02(金) 17:47:13 ID:+Ny0EsPa
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――そしてある日、お嬢様が楓に連れて行かれた。
何の話をするのだろうか?
即座に式神を飛ばそうとしたが、その式神に向かって何かが飛んできた。
それに貫かれ、式神は紙に戻る。
「やぁ、刹那」
「・・・・龍宮、何のつもりだ?」
飛んできたのは500円玉。
そして私の前に立ち塞がるように、龍宮が現れた。
「いや、最近話をしてなかったと思ってな」
「話すことは無い、どいてくれ」
「いやだね」
龍宮はふっと笑う。
「っ!?」
また500円玉が飛んできた、今度は確実に私を狙って。
「何の真似だ!?」
「お前が言ったんだろう、『お嬢様を頼む』と。だから楓に任せておけ」
「ふざけるなっ」
私は焦っていた。
クラスメイトとは言え楓は忍びの者。
今こうしている間に、楓がお嬢様になにをしているか・・・・。
その焦りは龍宮相手に足枷となっていた。
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758 名前:もしも明日菜が生き返っていなかったら?〜刹那side〜[sage] 投稿日:2007/03/02(金) 17:48:02 ID:+Ny0EsPa
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しばらく交戦していると、急に龍宮の動きが止まる。
「刹那・・・・この3ヶ月何をしていたんだ?」
「何・・・・?」
「守るべきものが壊れていっているぞ・・・・」
そういうと龍宮は銃を下げ、立ち去った。
私はしばらく呆けてしまったが、すぐにお嬢様の元へ向かう。
龍宮の言葉からして、楓が何かしてるのかと思ったからだ。
しかしたどり着いた先では、楓とお嬢様が話をしているだけでなにも危険な状況ではなかった。
そして最後に楓がお嬢様に何か耳打ちをして、立ち去っていった。
後にはお嬢様だけが残されていたが、何か思いついたかの様にお嬢様もその場を立ち去っていった。
二人は何の話をしていたのか・・・・。
龍宮は、何を私に言おうとしたのだろう?
私の中には疑問だけが残っていた。
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759 名前:もしも明日菜が生き返っていなかったら?〜刹那side〜[sage] 投稿日:2007/03/02(金) 17:48:38 ID:+Ny0EsPa
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放課後、部活が休みのはずのお嬢様は寮とは違う方向に向かっていた。
後を追いかけると、そこはエヴァンジェリンさんの家。
茶々丸さんがお嬢様を招き入れる。
なぜエヴァンジェリンさんの家に?
・・・・あの人の家だと式神を飛ばしても、すぐに紙に戻されてしまうだろう。
すこし気掛かりであったが、外で待つことにする。
しばらくすると、お嬢様を案内した茶々丸さんが家から出てきた。
そして木の上にいる私を見上げる。
私に気付いているようだ。
「・・・・茶々丸さん、お嬢様とエヴァンジェリンさんは一体何を?」
「すみませんが、お答えする事はできません」
「お嬢様に何かしたら、私が黙っていませんよ」
「安心してください。マスターは貴方の事を気に入っていらっしゃいますので」
「・・・・? それとお嬢様の身の安全、何の関係が?」
その直後に、エヴァンジェリンさんの家から巨大な魔力が溢れ出た。
わずかだがお嬢様の魔力も混じっている。
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760 名前:もしも明日菜が生き返っていなかったら?〜刹那side〜[sage] 投稿日:2007/03/02(金) 17:49:18 ID:+Ny0EsPa
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「っ・・・・まさか、お嬢様の血を・・・・!? 何をした!?」
「すみませんが、お答えする事はできません」
「・・・・押し通らせてもらう!!」
しかし茶々丸さんも簡単に通してはくれなかった。
さきほどの龍宮と同じように、焦りが足枷となる。
くそっ、お嬢様はご無事だろうか・・・・――むっ!?
ガチャッ!
お嬢様が飛び出してきた。
慌てて木の上に隠れる、茶々丸さんも。
そしてお嬢様の気配が遠くなっていく。
「・・・・お嬢様は無事、なのですか?」
「健康状態に影響はないはずです。私生活に影響が出るようなことはしていないと思います」
つまり何かしら手は出したんだな、と解釈する。
しかしいつまでもここに留まっているわけにはいかないので、お嬢様の後を追いかける事にした。
「刹那さん」
「・・・・はい?」
「諦めないでくださいね」
「・・・・?」
何の事だかよくわからなかった。
しかし助言として受け止めて、私はお嬢様の後を追った。
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