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884 名前:ホスト[sage] 投稿日:2007/08/03(金) 19:35:43 ID:GhEv3SGC | ||||
「ヒーローユニットの神楽坂さんだ! 写真撮っていいですか!?」 「え・・・・そろそろ胃が痛くなってきた・・・・」 「アスナさん、耐えて・・・・」 「あっ、桜咲さんもいる! ぜひ一緒に!」 「・・・・後でいいんちょに奢らせるんだから・・・・」 「あはは・・・・」 どうやら刹那は明日菜と行動を共にするように命じられているらしい。 挫折しかける明日菜を、持ち直させる。 ・・・・一見バラバラに見えるホスト喫茶だったが、この絶妙なバランスにより口コミで広まっていた。 既にリターン客も見えるほどである。 「いい感じいい感じ! 設定通りじゃない!?」 「麻帆良祭の武道会やバンド、ヒーローユニットで人気集めてたからね。客層も広いし、明日が楽しみだね〜」 「そういえば、ハルナのホスト喫茶の設定って詳しく聞いてないなぁ」 朝倉は写真を撮りつつ、ハルナと怪しい作戦を立てていた。 その会話に、サポート側にいた木乃香たちも参加する。 「そもそも、ホスト喫茶に設定なんているですか?」 「夕映はわかってないなぁ! 内部事情を知れば知るほど、客はのめり込むものなのよ」 「・・・・たとえば?」 「たとえばね。刹那さんは――」 「――刹那さん、指名きたよ〜!」 ハルナの言葉を遮るように、刹那目当ての客が来た。 その客に刹那は笑顔で接客する。 | ||||
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885 名前:ホスト[sage] 投稿日:2007/08/03(金) 19:36:36 ID:GhEv3SGC | ||||
「――お帰りなさいませ、お嬢様!」 「・・・・・・・・・・・・え?」 刹那の言葉は木乃香へは向いていない。 明らかに来店した客に向けての言葉であった。 「ハルナ・・・・せっちゃんになんて言うた・・・・?」 「刹那さんって麻帆良祭とヒーローユニットでメイド服着てたじゃん? だから"指名のお客さん限定で、ご主人かお嬢様って言いなさい"って」 「・・・・へぇ・・・・」 「一応設定では、刹那さんがこのホスト喫茶のリーダーなのよね〜v」 ハルナは黒いオーラを放つ木乃香に気付かず、設定を話し始める。 「明日菜が刹那さんを好きなのよ。それで本当はツンなんだけど、刹那さんの前ではデレなわけ。 でも刹那さんはそういった事に疎くて、皆平等に仕事仲間として束ねてるのね。 くぎみーと楓さんは既に両想い・・・・でも、くぎみーは刹那さんにも惹かれてるの。 そこをたつみーが楓さんを奪おうと企んでる。 でもナルシストで欲張りなたつみーはそれだけに留まらず、刹那さんも狙っているのよ!」 ハルナが手に持つチラシには、ハルナの言うその設定が書かれていた。 つまりはハルナの設定が、チラシにより学園全体に広まっているという事である。 「なんですか、その無茶苦茶な設定は」 「あれ〜? ホストってみんな男の人だよね――・・・・?」 「だーかーらー! 巷では今こういうのが流行りなんだって!」 「・・・・・・・・」 「こりゃやばいかも・・・・」 | ||||
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8 名前:ホスト 続き[sage] 投稿日:2007/08/04(土) 02:29:58 ID:4z3ISOBc | ||||
「こりゃやばいかも・・・・」 ハルナの無茶苦茶な設定を聞き、木乃香から黒いオーラが流れ出ていた。 ここで木乃香が刹那にやめてくれと言えば、刹那はすぐにでもやめるだろう。 ・・・・しかし木乃香は、刹那やクラスメイトがこの日の為に努力をしていたのを知っている。 その為、その努力を水の泡にする事に抵抗感を感じていた。 「桜咲さん、かっこいいな〜・・・・キスしちゃえ〜v」 「・・・・わわ!?」 「――――っ!」 その一瞬の迷いが命取りだった。 刹那を指名した客が、刹那の頬にキスをしたのである。 この客の行動で、木乃香の怒りは頂点に達した。 「・・・・っ・・・・すまん夕映、のどか・・・・ウチ飲食班のお手伝いにいくな・・・・」 「あ、はい――・・・・」 「え? 向こうは四葉さんやチャオリンのおかげで――」 「ハルナ、いい加減にするです」 萌えと優勝に目がくらむハルナを夕映が制した。 その場にいたメンバーは、立ち去る木乃香をそのまま見送る。 「・・・・ごめん、ちょっと調子に乗りすぎたかな」 「当たり前です」 「・・・・まぁ、あの二人ならこんな事でこじれる事はないとは思うけど」 「あ、桜咲さんが・・・・」 木乃香が立ち去っても、場の賑わいは変わらない。 しかし刹那だけは木乃香がいなくなった事にすぐに気付き、不安げな表情を見せていた。 | ||||
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