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724 名前:クリスマス[sage] 投稿日:2007/12/25(火) 20:44:54 ID:68L4Qezg

「・・・・あれ、そういえばイベント会場にお嬢様いなかったな・・・・」

てっきりクラスの皆さんと楽しんでいると思ったのだが。
気になってもう一度会場を覗いてみるが、やはりいなかった。
もう部屋で休んでいるのだろうか?

(お嬢様の部屋に・・・・いや、それは迷惑か・・・・)

クリスマスに二人っきりで会うのは、ほぼカップルだと知識にある。
しかし私とお嬢様は同性であるし、そういった関係ではない。
だから約束もなしに会いに行くのは非常識なのだろう。
・・・・特別な感情がないといえば嘘になるけれど。

(・・・・大人しく部屋に戻ろう)

私は諦めて自室に戻った。
コートを脱いで、仕事服から私服に着替える。

「おっと・・・・ん?」

コートをハンガーにかける時、先ほどアスナさんから頂いたクリスマスカードが落ちた。
カードを拾い上げ、裏を見ると、そこにはアスナさんの字で一文だけ書かれていた。

『このかが部屋で待ってるよ』

一瞬時が止まった。
まさかお嬢様が私を待っているなんて・・・・嬉しい誤算だった。
私は掛けたコートを慌ててもう一度羽織ると、お嬢様の部屋に走った。

725 名前:クリスマス[sage] 投稿日:2007/12/25(火) 20:45:40 ID:68L4Qezg

――ピンポーン♪

「せ、刹那です・・・・遅れました・・・・!」
「せっちゃん、おそいー!」
「す、すみません・・・・もう休まれてると思っていたので・・・・」
「せっちゃん疲れてんなぁ・・・・まぁ入ってぇな〜」

慌てて部屋を飛び出したので、私の息は乱れていた。
息を整えてから訪れればよかったと後悔したが、お嬢様はさほど気にせず部屋に入れてくれた。
部屋に入ると、中からは甘い匂いが漂ってくる。

「ケーキ、ですか?」
「そやえ。ほんまは昨日焼いたんやけど・・・・せっちゃんおらんかったし」
「すみません・・・・クリスマスといえば、いつも仕事だったもので・・・・」
「・・・・もう、せっちゃんそればっか」
「・・・・ごめんなさい」

呆れ顔も含んだ笑顔でお嬢様は言う。
私の顔も自然と笑っていた。
立場と事情を理解してくれる存在は、主従関係を通り越して心地良かった。

「ほな、ほかの料理も出してくるな」
「手伝いますよ」
「ええから仕事帰りさんは座っとって〜」

お嬢様の手料理を食べて、世間話をして・・・・今年のクリスマスは前例のないもの。
私は最初は緊張していたが、お嬢様の優しい調子のおかげで会話は盛り上がっていく。
そして話題は自然とカップルの話となった。

726 名前:クリスマス[sage] 投稿日:2007/12/25(火) 20:46:49 ID:68L4Qezg

「お嬢様も、そろそろお相手が見つかるのでは?」
「・・・・うーん、ウチはまだ早いえ。気になる人はおんねんけどな」
「そうなんですか・・・・お相手が羨ましいです。お嬢様に好かれて」
「へ? ・・・・あ、ウチなんかに好かれても、相手さんは迷惑するえ」
「いえいえ、そんな事はありませんよ」

お嬢様は少し驚いた後、すぐに顔を伏せた。
頬が赤い気がしたが、やっぱりこの話は恥ずかしかったのだろうか。

「お嬢様?」
「・・・・なんでもない! それより、冬休みは遊べるん?」
「えっと、仕事は年末年始ですね・・・・あと初詣に別の仕事があります」

話題を変えられた。
お嬢様の興味のあるという方が、気になったのだが・・・・。
しかし私は追及せず、お嬢様の話題に合わせた。

「何するん? また妖魔退治?」
「それもありますが、龍宮の実家での手伝いがあります」
「龍宮さんの家で? ・・・・ほな、せっちゃんの巫女さん姿が見れるんやね」
「まぁ・・・・、・・・・?」

先ほどの話題と同じように、お嬢様の表情が曇る。
なにか悪い事でも言ってしまったのかと慌てるが、どこがいけなかったのかわからない。
何も言えない私に気付いたのか、お嬢様が話を続けた。

「話戻るけどな、せっちゃんはもう誰かと付き合うたりしてるん?」
「えっ!? な、そんな人いませんよ////」
「ほかー、でもせっちゃんはネギ君の事が気になるんよね・・・・うーん・・・・」
「お嬢様?」

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