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9 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2008/01/30(水) 09:09:26 ID:kv8HJnFx | ||||
遠く、誰かの声が聴こえる。 …誰? 聴いたことのある……声。 威厳と……優しさを兼ねた暖かさを持つ…………… あなたは………………… | ||||
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10 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2008/01/30(水) 09:10:31 ID:kv8HJnFx | ||||
「…せっちゃん?」 突然声を掛けられ撥ね起きる。 私と同じ位驚いたのだろう、お嬢様の表情はきっと私と似通っていた。 「あ……っ、すみません………」 「うなされとったよーな気したから…えと、起こしたろ思たんやけど…あは、要らんお世話やったかな」 「……いえ、そんなことは…ありません。 余計な気を遣わせてしまったようで……」 「あ、う、ウチもゴメンな?勝手に入ってきてもーて」 「え?」 言われて気付く。 そうだ、昨夜から纏わりついて離れなかった雑念を払う為に夜の校舎周りをひたすら走っていたんだ。 肺が限界だと叫んだ辺りで部屋に戻りそのまま眠ってしまったことを思い出す。 ……今、何時だ? 「あ、………あかんっ!」 針はもう学校に向かわなくてはならない時刻を指していた。 何たる失態だ、いつも定刻にお迎えに上がるのに私が来ないことを不審に思われたのだろう、わざわざ出向いてくださったんだ! | ||||
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11 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2008/01/30(水) 09:11:11 ID:kv8HJnFx | ||||
「も、申し訳ありませんっ!!! 今すぐ支度致しま……いや、お嬢様先に…あ、いやそれも駄目か、ぅあ、えと!」 頭の中をお嬢様が遅刻しない為の算段が無数に走るが、寝起きと派手な失態によって混乱した私にはそれを実行に移すのは到底無理な相談だった。 「…あは、あはははっ」 私の慌てふためきをかき消すように、笑い声。 きょとんとして動作が止まってしまう。 「せっちゃん、あは、落ち着き? ちょっと位遅れたって走れば済む話やて」 「しかし…っ」 「へーき。 せっちゃんかてお寝坊さんすること位あるやろ、いっつもそんな気張ってたらばててまうわ」 「…………でも、私は」 「せーっちゃん? ウチの言うコトは聞かれへんの?」 | ||||
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