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52 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2008/01/30(水) 22:44:17 ID:kv8HJnFx
刹那はまた、にやりと笑った。

「待っていたんですよ」

「?
何を…?」

「この機会を」

話を理解した所でまた訳が分からなくなり、明日菜の脳内はまたもパズルのピースが撒き散らかされた状態に舞い戻った。

「え…?
何、なにを…するつもりなの」

刹那は済ました顔でもう一度湯飲みを傾けた。

53 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2008/01/30(水) 22:44:52 ID:kv8HJnFx
*****



その『いつか』は何時なのだ、と問われ唇を噛んだ。
そんなものはわからない。
分かる筈がない。
腕の中で毛布にくるまれた幼子を抱えながら彼は言い訳を考える為の時間稼ぎをするにはどうするべきかを必死に捻りだそうとしていた。

「答えられぬなら引き渡せ。
お前如きに扱える代物ではない」

「………待って………ください……ッ!!!
生まれが悪かっただけではないのですか!!この子に………この子自体に罪はない…………ッ!!」

「14人」

その数字が何を意味するか彼は瞬時に理解し、脂汗が背中を垂れた。


54 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2008/01/30(水) 22:45:41 ID:kv8HJnFx
「これを捕らえる為に要した人員だ。
そして、その内の13人。つまりお前以外は全て死んだ。
…分かるだろう?コレは………紛うことなく、
化物、なのだ。
そのまま放置したらどうなるか分からぬお前でもあるまい、いずれは我らをも脅かそうぞ」

「ですが…………ッ」

腕の中の『化物』と呼ばれたモノは穏やかな顔つきで―安心しきってさえ見えた―眠っていた。
年齢そのままの……あどけなさで。

やはり、私が馬鹿だっただけなのか…………………?

詠春は、幼子を落としそうな程に…………震えていた。

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