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944 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2008/01/28(月) 20:45:22 ID:Oiuc8j0a
「ウチ、せっちゃんといっしょがえーから!」

満面の笑みと、望む未来を携えた腕が私を包む。

あぁ、……私は。

「………あなたを、
お守り致します。
我が命に………、換えてでも」

「それはあかんてー」

「え」

「せっちゃん死んだらウチ生きてかれへんやんか。
言い直しやー」

…はは。
敵わないな、全く。
最高の言葉を以て忠誠を誓っているというのに私の主君ときたら。

「…あなたをお守り致します。
命、……続く限り」

ぎゅう、と強くなる腕と近くなるぬくもり。

「ごぉかくっ」


945 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2008/01/28(月) 21:09:50 ID:Oiuc8j0a




春の名残、桜の花びら。
はらはらと。





946 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2008/01/28(月) 21:11:27 ID:Oiuc8j0a
*****



名?
桜咲刹那。

異形の者。
忌むべき翼を持つ者。
その翼は白く、殺めた者の流す血がよく映える。

その髪、瞳、全て偽り。

だが…………。

我が主君への忠誠、其れは決して偽りでないと半妖の身も顧みることなく神にさえ進言しよう。
私のけがれた心や身体にこびりつく鬱屈は未だ自身を苛むが、それすらも知りながら……あの人は。

お守り致します。
我が命、続く限り。

『この命、魂、只其の為だけに或るのだから』

生まれが、血が何だと云うのだ。
私が、あの人が。
互いを必要としているのならばそれで生じる諍いも構うものか、全てこの刃で薙払ってくれよう。

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