タタタタタ
軽いリズムを刻む足音・・・これは・・・私の知っている・・・
「せっちゃ〜〜〜ん♪」
満面の笑みで走ってくるのは私の愛しのコノカお嬢様である。
「お嬢様。なんでしょう」
お嬢様の笑みにつられ、私も微笑む。お嬢様のおかげで私も学園内で笑みを浮かべることも随分増えた。クラスメイトからも話しかけられることも増えた。みんなお嬢様のおかげだ。
「せっちゃん!あ〜ん」
お嬢様が大きなお口を開けられるのを見て、私もぽか〜んと口を開けてみる。
「ハイ^^購買部で売ってた飴ちゃんや♪甘いやろ♪うちこれ大好きなんよ」
お嬢様の肌のような白い飴玉を口の中に放り込まれた。
「ふむっ・・・う・・・・・・・・」
突然の出来事に、私はビックリ。お嬢様の質問に答えられないまま、口の中で飴玉が体温に溶かされていく。とろっとしたミルクの甘い香りに舌がとろけそうになる頃、ようやく私は口を開いた。
「甘くて美味しいです、お嬢様」
にっこり微笑んで口を結ぶと、お嬢様は顔をそっと私に近づけた。驚きに目を見開いたまま、お嬢様の唇と私のそれが触れる。
柔らかい唇の中から小さな舌が出てきて、私の中へ入ってくる。
「・・・むぅっ・・・んっ・・・」
口の中に広がる甘い飴玉と、お嬢様の舌に私はうっとりと目を閉じる。飴玉が消えて無くなる頃、ようやくお嬢様は唇を離してくれた。
「ふぅ、ん。あまぁい^^ 白くて柔らかくってあまぁ〜くって、まるでせっちゃんのようやな^^」
「う?・・・えっ・・・!?」
状況が把握できない私は間抜けな声をあげる。
「うち、癖になりそうや♪」
お嬢様の手には飴玉が入っていたであろう、赤い小箱があった。
赤いパッケージには舌をペロっと出した女の子のイラストが描かれていた。
『ミ○キー は せっちゃんの 味〜 ♪』
〜END〜
