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728 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2006/12/25(月) 23:38:33 ID:EEqVlHc5
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軽い水音。
くちびるにそっと触れる柔らかい熱。


何が起きたか私が理解したのはそれから更に数秒後。

「…………っ?!?!?!」

思わずたじろいでしまった。

「えへへぇ…」

照れ笑いを浮かべるお嬢様とまともに顔を合わせていられずに、私は思わず袖で口元を隠した。

「な、ななななななっっ?!?!?!」

「せっちゃん慌てすぎぃ〜」

「慌て過ぎて、あんなん誰やって慌てるわっ」

「あは、せっちゃん言葉遣いちーさい頃に戻ってる〜」

「そ、そんなんはどうでもえ…いいんです!!」

「気が付いて言い直したぁ〜」

「…〜っ!!
からかわないでくださいっ」
さっきよりも更に顔が赤いであろうことが容易に予想できる。

729 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2006/12/25(月) 23:42:06 ID:EEqVlHc5
9


「…ヤだった?」

「ふぁっ?」

「イヤ、やった?」

急にさみしそうな、つらそうな顔をするものだから違う意味で慌てた。

「い…イヤ…では…」

―むしろ、逆だ。

「イヤやったん?」

なんだかもう頭が軽くパニック状態で言葉が出ない。
代わりに首を左右に大きく振った。
これで、精一杯。
これが、精一杯の気持ち。

「……イヤ、…じゃない、です…」

「そう言うてくれる思ったっ」

そうイタズラっぽく笑う。
どうやら先程の沈み顔は演技だったようで。オスカー賞ものですね、お嬢様?
…でも、そんな所も好きだ、と思った。

―が、次に続く言葉はあまり笑えるものではなかった。

730 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2006/12/25(月) 23:47:41 ID:EEqVlHc5
10


「な、せっちゃん」

「…はぃ」

「明日、クリスマス当日やで?」

「…はい」

「ウチ、欲しいものある」

「?」



―このちゃん、て呼んでキスしてくれる?―


そう耳元で小さく囁かれた。



クリスマス。

ずっとほしかったものが、もらえる日。


ね、この………ちゃん。


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